【ラグビー】同志社大、昨秋に続き今春もAリーグ最下位。指揮官「この春で一番悪いゲームをした」
古豪の再建は一筋縄ではいかなそうだ。 7月7日に関西大学春季トーナメントの順位決定戦2試合がおこなわれ、第1戦では同志社大が摂南大に36-57で敗れた。 昨秋の関西リーグに続き、Aリーグに加盟する8校の中で最下位となった。 前半は24-19とリードしていた。 WTBファイアラガ義信ダビデの突破や味方のハイパントへのチェイスなどでチャンスを作り、5分にラインアウトモールから先制トライを奪う。 5-7とされた18分には、この日パワフルなボールキャリーで好ランを連発したFB上嶋友也が個人技で逆転。WTB中村大洋のロングキックやスクラムでも優位に立ち、一時は19-7とリードを広げた。
しかし、5点リードで迎えた後半は、ディフェンス時におけるFWBK間の連携ミスや個人のタックルミスが前半以上に目立つ形で、開始5分で3連続ノーホイッスルトライを奪われる。24-36とされた。 再びスクラムから相手のペナルティを誘い、CTB大島泰真の突破で点差を詰めるも(31-36)、摂南大の立ったままオフロードで繋ぐダイナミックなアタックに最後まで対応しきれず、ノーサイドの笛が鳴った。 摂南大のWTBカストン・マイケルズは4トライの大活躍。NO8ヴィリアミ・サポイ主将ら主軸の多くをケガで欠く中、しっかりと地力を示した。 中尾晃監督は「この春で一番悪いゲームでした。がっかりという気持ちが大きい。昨年の結果から、もう一度泥臭く基本的なプレーをしっかりやっていこうとここまで来ましたが、ある程度そうしたことが見えてきた試合もありました。ですが今日は最初から後手に回ってしまい、メンタル的に受けてしまった。そうした弱さが出てしまった」と話した。
第2戦では立命館大が関西大を33-13で破り、5位となった。 リーグワンのクラブに加入した昨季の主軸BKが大量に抜けた立命館大は、新HCの小寺亮太氏のもとセットプレーの強化に着手。この日もスクラムで何度もペナルティを誘うなど、その成果を見せた。 先制PGこそ許したが、前半30分にはSO山下真之介主将の50:22キックを起点にしたトライで7-3と逆転した。 堅いディフェンスから相手のペナルティを誘って敵陣に侵入するシーンを何度も作り、34分にはWTB御池蓮二のトライでリードを広げる。 14-6で迎えた後半の立ち上がりには逆のWTB、岸澤康成の個人技で追加点。自陣深くのピンチにはNO8島正輝のジャッカルやスクラムのペナルティなどで防ぎ、27分のFL榎本匡志のトライで28-6とし、大勢を決めた。
〈関西大学春季トーナメント2024・主要結果〉 ◎2回戦 京産大 43-7 同志社大 近大 31-24 立命館大 関西学院大 47-7 関西大 天理大 47-14 摂南大 ◎3回戦 立命館大 41-30 同志社大 関西大 50-26 摂南大 京産大 54-19 近大 関西学院大 43-28 天理大 ◎順位決定戦 11位決定戦/龍谷大 33-29 中京大 9位決定戦/大体大 25-24 環太平洋大 7位決定戦/摂南大 57-36 同志社大 5位決定戦/立命館大 33-13 関西大 3位決定戦/近大vs天理大 優勝決定戦/京産大vs関西学院大