ブラジルの洪水、死者百人に 被災地、治安悪化も懸念
【サンパウロ共同】ブラジル南部で4月下旬から続いた豪雨による洪水で、地元メディアは8日、死者数が100人になったと報じた。120人以上と連絡が取れなくなっており、軍などが捜索や救助活動を続けている。被災地では略奪も起きており、治安悪化の懸念が高まっている。 被害が大きいリオグランデドスル州の州都ポルトアレグレ市では、多くの道路が水没。空港の滑走路も冠水し復旧は5月下旬までかかる見込み。州内では住宅や商店からの略奪、救助ボートの盗難などが発生。空き巣などを恐れて避難を拒む住民も出ているという。 同州は米や豆類の産地として知られ、収穫量の減少により国際的な穀物価格の上昇につながる恐れもある。