大韓航空、アシアナ航空買収完了 アジア有数の航空会社に
[ソウル 12日 ロイター] - 韓国のフラッグキャリア、大韓航空は12日、同国2位のアシアナ航空株式63.88%を取得し、子会社にしたと発表した。 買収計画は2020年11月に発表。コロナ禍で需要が急減する中、経営が悪化したアシアナ航空を大韓航空が救済する形だった。独禁当局の承認取得などが難航し、買収完了は想定以上の時間を要した。 新生大韓航空グループは、ロイターによるCiriumとOAGのデータ分析で、韓国での旅客輸送能力の半分強を占め、国際線旅客輸送能力で世界第12位、アジア有数の航空会社になる。 アシアナ航空は最大2年間、子会社として運営し、その後、大韓航空と統合する。統合会社は大韓航空の名前を維持しつつ新たなブランドで再生する。 韓国の公正取引委員会は、大韓航空が合併承認の条件の履行状況を監視するパネルを3月までに設置する。主要路線の席数を19年の水準の90%を下回らないようにすることなどが承認の条件となっている。 大韓航空は人員削減はないと表明。「重複する部署の人員は再配置し、事業拡大を通じて人員の自然増を予想する」としている。