バレーボールの可能性を活かし、未来に向けた発展のカギを創る。SVリーグ マーケティンググループ 小島陽介ダイレクター
リーグのマーケティング担当としてツール、環境を整える必要を感じています。その上で、SVリーグはまずターゲット、お客さんを見える状態にして、基礎的な分析する必要があります。ただ、そこからはリーグがすべてを描くのでなく、各クラブとコミュニケーションをとって、大きな勝ち筋を見せて共有した上で、その先は独自性があっていいと思います。
―― 国内でもバレーボールは日本代表の人気が高いですし、パリオリンピックでも視聴率はサッカーやバスケットボール以上でした バレーボールは長く親しまれているので、少し前のスター選手でもみんな名前は知っているし、ルールも浸透しています。Bリーグをやっていたときは、ルールをどう場内で説明するか難しかったです。そういう部分はバレーボールの優位性、可能性だと思います。
一方ただ、Jリーグだと日本代表戦は観ないけど、自分のクラブは応援するようなサポーターがいます。バレーもそのようにもっとクラブが地域に根を張っていけると、より強くなると思います。
―― そのためには、何が必要ですか? 私がリーグに来て数カ月なので、軽はずみには言えません。比較して足りないという意味ではなくて、JリーグやBリーグがやっている活動で、素晴らしいと感じるのは、学校訪問のような地域の活動、地道な部分に尽きると思います。
あと、もう1つは普及育成のところで、部活の地域移行というテーマがあります。少子化が進み、先生の働き方改革の問題もあって、部活動の存続がどこも難しくなっています。スポーツの場をクラブが、地域の協会さんとともにどれだけ創出していけるかもが極めて重要です。
入口のところでSVリーグのクラブが地域活動をしっかりやって、競技やチームクラブに親しみを持ってもらって「扉」を開くことは、未来に向けた発展のカギになると思います。
取材・文:大島和人
大島 和人