バレーボールの可能性を活かし、未来に向けた発展のカギを創る。SVリーグ マーケティンググループ 小島陽介ダイレクター
―― BリーグやJリーグは、クラブがSNSなどでかなり自由に映像を使える環境があって、それがプロモーションにもなっていますね JリーグもBリーグも、リーグの人はよく考えてくれていたんだなと、逆の立場になって痛切に感じています。今は使いやすいクリッピングソフトもありますが、システムがあっても映像の利用許可が降りなかったらクラブは使えません。Bリーグの広報さんは競い合って動画を出していますが、そういう風土を育む前段階として、色々と整備している感じです。
―― リーグやクラブの認知度を上げるためにも、大切な部分ですね クラブの広報さんの発信のしやすさもあるし、そこに乗っかるファンの皆さんもそうですが、その人たちが出しやすくするのが、リーグの仕事なのかなとも思っています。
SVリーグがこれから壁に当たりそうなところに、少し先回りしていく必要があります。映像のアーカイブ、利用・活用のルール作りがそのような例です。「最初は認知を取っていきたい、広く浸透させていきたいから、ここを緩和してくれ」という相談はしています。
SNSや、YouTubeの発信で引っ張るクラブが出てくると、ファンの皆さんが「なぜ、ウチのクラブはやってくれないのか」となります。それによってリーグ全体の水準が上がっていくサイクルが生まれます。まずはやる気のあるクラブさんが、仕事をしやすいベースを作っていくのが大事です。
―― 他に課題、伸びしろとして感じる部分はどこですか? 「ここを直さなければいけない」と感じているのは、「チケットV」の利便性や操作性です。ファンの皆さんには本当申し訳なく思っています。整備していきますが、今は対処療法でスタートしてしまっている部分があります。使い勝手の悪さは強く認識しているので、ここはしっかり取り組んでいきます。必ずスピード感をもって、使いやすい、わかりやすいものに改善していきます。
―― バレーボール界には馴染みましたか? 競技の違いより、「クラブとリーグ」の違いを感じます。正直、JリーグからBリーグにいっても、クラブの仕事はそんなに変わりませんでした。ただ、立場が変わってリーグに来るとクラブとかなり違って、「前工程の整備」が大事だと気づきました。