バレーボールの可能性を活かし、未来に向けた発展のカギを創る。SVリーグ マーケティンググループ 小島陽介ダイレクター
そんな発展的な話をしたいとか思いながら、「1ドルでも上がりませんでしょうか」みたいな、泥臭いやり取り話を今はしている感じです(笑)。
―― 9月中旬にはタイの大会にサントリーサンバーズ大阪、大阪ブルテオンが出場していました 大相撲の巡業ではないですが、SVリーグのワールドツアーみたいな感じで、「毎年この時期になると来てくれる」的な大会があってもいいですね。アジアの子どもがSVリーグに憧れを持って、大きくなったらまず日本で活躍するんだと、アジアの選手がまず最初にSVリーグを目指すサイクルを作っていくことが、マーケティングなのかなと考えています。
―― NBAはシーズンオフに日本でクリニックや、普及活動をしていますが、それと似ている部分もありますね? 大阪エヴェッサにいたときも、NBAが大阪にクリニックに来てくれたことがあります。彼らはすごく調査をしていると感じました。子どもたちにとにかく楽しくバスケットボールさせていました。日本の学生スポーツは未だにどこかスパルタ的なところがあると思いますが、「アメリカのバスケットはそうではない」とコーチ陣が上手に見せる。「NBAに対して、とことんポジティブなイメージを持たせるな」と見ていて感心しました。
我々はあくまでも同じアジアの仲間に対して、手を取り合って一緒に成長していくような「パートナーシップ」「絆作り」ができればいいと思います。放送や配信が広まって、日常的に観られるようになると、そこに憧れが生まれて、よりSVリーグが成長していく源泉になると考えています。
―― 国内での準備は順調ですか? 今、ちょうど映像利用の詰めをしているところです。細かい権利調整はとても大事です。「どれだけ多く、みんなが使いやすくできるか」という視点で交渉をしています。例えば試合の映像も権利を持つ放送局に対して、「クラブの広報さんがオウンドメディアで使う場合は認めてください」といった話です。