「あまおう」苗を福岡農家に限定 知事、育成者権切れても独占可に
福岡県の服部誠太郎知事は6日の記者会見で、種苗の販売などを独占できる「育成者権」が19日で切れるイチゴ品種「あまおう」に関し、全国農業協同組合連合会(JA全農)を通じた苗の供給を県内農家に限定することで、ブランドを守っていく考えを示した。権利が切れれば誰でも栽培が可能となり、産地の維持が危ぶまれていた。 育成者権は種苗法に基づく知的財産権の一つで、新品種の開発者が種や苗、収穫物の販売などを独占できる。あまおうは県が開発し、2005年1月に権利を取得していた。名称の商標権はJAが持つため、県外産は今後もあまおうと名乗れないという。