【時系列でわかる⑥】6日更新 イスラエル軍「ガザを北と南に分断」と宣言 市街戦本格化へ
■11月4日 「国境なき医師団」白根麻衣子さん無差別攻撃の即時停止と医療保護を訴え
パレスチナ自治区ガザ地区で活動を行い、1日にエジプトに退避した「国境なき医師団」の白根麻衣子さんが4日、オンラインで会見し、「一般市民が犠牲になっている」として無差別攻撃の即時停止を訴えました。 国境なき医師団・白根麻衣子さん 「昼夜問わず、空爆やミサイルの発射が私たちが避難するその瞬間まで続いていた。避難所は人であふれ、衛生状況も日々悪くなり、飲む水や食べ物なども日々不足していく」 白根さんは「国境なき医師団」の人事担当者として、ことし5月からガザ市内の事務所に派遣され、活動していました。先月7日に始まったイスラエルとハマスの衝突以降はガザ市のある北部で避難生活を送り、その後、スタッフとともにガザ地区南部に移動して、1日、ラファ検問所からエジプトに退避しました。 国境なき医師団・白根麻衣子さん 「現地スタッフは国境を渡ることができないので、彼らを置いていくということに対して複雑な気持ちがあった。さまよう市民をたくさん見た。私たちの車を追いかけて『乗せてくれ』と言われたり、『なんで行ってしまうんだ』と。本当に心が張り裂ける思いだった」 白根さんは「多くの病院や学校が空爆を受けている」と指摘した上で、「無差別な暴力でたくさんの命が失われることに大きな怒りを感じる」と述べ、無差別攻撃の即時停止と医療の保護を強く訴えました。
■11月4日 イスラエル軍のガザ地区攻撃激化か 国連運営の学校や病院を空爆
イスラム組織「ハマス」とイスラエルの軍事衝突が続くパレスチナ自治区ガザ地区で4日、避難所として使われている学校にイスラエル軍の空爆がありました。地元保健当局は、15人が死亡したと発表しています。 ロイター通信などによりますと、ガザ地区北部のジャバリアで国連が運営する学校が4日、イスラエル軍の空爆を受けました。 ここには数千人が避難民として身を寄せているということで、ガザ地区保健当局は15人が死亡し、70人がけがをしたと発表しています。 また、ガザ市の病院の入り口でも空爆があり、2人が死亡したということです。これまでのところ、これらの空爆についてイスラエル軍からの発表はありません。 こうした中、イスラエル軍はガザ地区北部での地上作戦だとする映像を、4日も公開しました。ガザ地区保健当局が4日に発表した死者の数は9488人にのぼっていて、市街戦の激化が懸念されています。