【時系列でわかる⑥】6日更新 イスラエル軍「ガザを北と南に分断」と宣言 市街戦本格化へ
■11月5日 米国務長官、パレスチナ自治政府アッバス議長と会談
アメリカのブリンケン国務長官は5日、ヨルダン川西岸を訪問し、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談しました。 ロイター通信によりますと、パレスチナ自治政府のアッバス議長は5日の会談で、ブリンケン国務長官に対し、即時停戦と人道支援の必要性を訴えました。ブリンケン長官は、パレスチナ自治政府がガザ地区の今後について中心的な役割を果たすべきだと述べたということです。 また、アメリカ国務省によりますと、ガザ地区への人道支援の提供や必要な援助を再開させる方針を伝えました。 ブリンケン長官は、その後の会見で、「戦闘の一時停止を通じて多くのことを前進させることが重要だ」と強調し、人質の解放や人道支援には戦闘の一時停止が必要との考えを改めて示しました。アラブ諸国が「即時停戦」を求めていることについては、「戦闘の一時停止を歓迎すると思う」と述べ、理解を得られるとの考えを示しました。
■11月5日 イスラエル軍「ガザを北と南に分断」と宣言 市街戦本格化へ
パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエル軍は、「ガザを北と南に分断した」と明らかにしました。今後、市街戦が本格化するとみられます。 イスラエル軍の報道官は5日、ガザ市南部の部隊が海岸線に到達し、戦線を維持していると明らかにしました。その上で「いまガザは北と南がある」と述べ、分断したと主張しています。また、前日に引き続き、攻撃を数時間停止して住民に避難経路を設けると発表しました。市街戦が本格化するのを前に、人道的な配慮を示す狙いがあるとみられます。 一方、ハマスは、戦闘員がイスラエルの軍用車両を至近距離から攻撃する映像などを公開し、徹底抗戦の構えを崩していません。また、ハマスの支配下にあるガザ保健当局は、イスラエル軍が中部のマガジ難民キャンプを空爆し、少なくとも47人が死亡したと主張しています。