「“お守り”みたいな感じ」 星野陸也の肩にキャディバッグ2つのワケ
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前（8日）◇ワイアラエCC（ハワイ州）◇7044yd（パー70） 【画像】星野陸也が“お道具箱”を大公開！！ 星野陸也の2025年シーズンは3年ぶりにハワイから始まる。昨年DPワールドツアー（欧州ツアー）のレース・トゥ・ドバイで16位となり、有資格者を除く上位10人枠に入ってPGAツアーの出場権を獲得。「アメリカがすごく楽しみで、しっかりオフでいい調整ができた」と待ち望んだ舞台に目を輝かせる。 一年間ヨーロッパを中心にドバイ、カタール、ケニアと転戦生活を送った教訓から、今季は2つのキャディバックを持って試合会場を移動する。初めて回るコースも多く、選択肢は多いに越したことはない。「アメリカの試合はメジャー大会とかで出て、大体のコースの感じは分かっているけど、念のため。“お守り”みたいな感じで」 もともとが、鉛を0.1g単位で用意すれば、ロフト角で48度から60度まで1度ずつ異なるウェッジを揃えて徹底研究するなど几帳面なタイプ。戦う舞台が変わっても周到さは一貫している。 昨年は気胸を患い、3月「ポルシェ シンガポールクラシック」後に6月「全米オープン」で復帰するまで約2カ月半の途中離脱に見舞われた。今回のオフシーズンに行ったトレーニングで、ようやく筋力を一年前に近い状態まで取り戻せた。「ここから出られる試合はどんどん出ていきたい」と心置きなくプレーする。 「目標は優勝できればいいなと思っているけど、とりあえず知らないコースばかりなのでイチから学んでいく感じで。今までの経験も生かせたら」。PGAツアーではルーキーでも、この大会は2年ぶり4度目の出場。19、20年大会は予選を通過した。「常に上位に行けるように、今週も予選通過して上位を目指したい」。夢舞台での戦いが幕を開ける。(ハワイ州ホノルル／石井操)
