日本勢の初優勝なるか? 第3回WUBS展望【リバイバル記事】【バスケ】
対して日本体育大は、高さに頼らず平面的なバスケットボールで対抗するのが持ち味のチームだ。ポイントガードを務める土家拓大や2024年度男子U22日本代表チームに名を連ねているパワーフォワードの小澤飛悠らがコートを駆け巡ってハイペースな展開で商機を狙う。 見どころの1つはビッグマン同士のせめぎあいだ。NCCUにはWUBSのMVPバイェが、日本体育大にはスプリングトーナメントで2年連続MVPに輝いた身長206cmのセンター、ムトンボ ジャンピエールがいる。この「MVP対決」が実現するとなると、特にジャンピエールにとっては、国際舞台で実績を挙げている相手に対して自らの実力を測る機会になる。それは今後のキャリアを考える上でも大きな意義を持つだろう。 また、昨年のNCCUはビッグマンだけでなく、2024-25シーズンに滋賀レイクに加入するユー アイジェ(游艾喆)らを擁したガード陣も非常に有能だった。平面的な展開を指向する日本体育大のバックコート陣がそこにどう対抗していくかも、面白い見どころになるだろう。
GAME3 16:10 Tip-off/白鷗大(日本1位、前回準優勝) vs シドニー大(オーストラリア)
昨年のWUBSで準優勝に輝いた白鷗大と、唯一白星なしで帰国したシドニー大と相まみえる一戦。当然白鷗大は負けるわけにはいかない。一方のシドニー大は失うものがない上、2度目の来日で経験的にも昨年以上に自分たちらしさを表現しやすいだろう。セミプロリーグのNBL1でプレーするメンバーも複数いるチームで、指揮官も新任のマシュー・ジョンストンHCに交代して心機一転という状況にあることを考えても、今大会ではダークホースとも言えそうなチームだ。総じて白鷗大にとっては、実績とは無関係に思いのほか危険な試合かもしれない。 白鷗大としてのポイントは、「白鷗大らしくプレーできるかどうか」だ。特に、フィジカリティーの高いシドニー大に対してディフェンスとリバウンドを頑張れるかどうか。シドニー大は現在進行中のオーストラリア国内リーグUBLでリーグトップの平均90.8得点というチームだが、WUBSでシドニー大に同じ展開を許すわけにはいかない。