ネット動画も快適! パナソニック「Fire TV搭載ビエラ」の“進化と継承”
パナソニックの新しいビエラも、やがては「生成AI対応のテレビ」になるのでしょうか。大竹氏の見解を聞きました。 大竹氏は「あらゆる方法で、ビエラの快適な使い勝手をさらに高めていくことに手間は惜しまない」としたうえで、今のところ生成AIの技術をテレビに搭載する具体的な計画はないと答えています。ただ、「今後もAIの進化に伴う提案をしたいと考えており、この部分ではアマゾンとのパートナーシップが強みとして活きるはず」と前向きにコメントしています。
アマゾンのFireTVシリーズは、これまでにもオンライン経由のソフトウェアアップデートにより新しい機能を追加してきました。Fire TVを搭載するビエラにも、今後は新しい機能をFire TVシリーズと同じタイミングで供給するのでしょうか。西端氏が次のように答えています。 「そのようになると思います。Fire TVのプラットフォームに加わる新機能やユーザーインタフェースの改善は、基本的にはアマゾンのFire TVシリーズだけでなく、パナソニックなどパートナーの皆様によるFire TV搭載スマートテレビにも同じタイミングで追加される予定です」(西端氏) パナソニックのビエラは外付けのUSBハードディスクに2番組同時録画もできるスマートテレビです。Fire TVのコンテンツ検索機能は、ビエラに録画した番組もネット動画と一緒に検索の対象としてくれるのでしょうか。 西端氏によると、「ユーザーが過去に見た番組、直前に選択したチャンネルなどの視聴履歴に基づくコンテンツ検索のアルゴリズムは高い完成度を誇る」そうですが、録画済みコンテンツを解析するアルゴリズムは現時点で含まれていないといいます。ただ、西端氏は「ニーズがあることは把握している」として、今後もカスタマーニーズを見ながら「求められる機能を実現する」ことに注力すると答えています。
■Fire TV搭載のビエラはどこまで拡大するのか パナソニックの金澤氏は、コロナ禍の間にビエラをインターネットにつないで動画コンテンツを楽しむユーザーが増えて、現在はインターネット動画の活用が定着した感触を得ているといいます。 「ビエラのインターネット接続率はコロナ禍の前が60%程度でした。コロナ禍後には80%を超える勢いで伸びています。パナソニックには国内の地域に根ざした『街のでんきやさん』(パナソニックショップ)のネットワークがあります。こちらのお客様の中には、従来あまりテレビのインターネット機能を使っていなかったという高齢の方もいらっしゃいます。ところがコロナ禍を経て、YouTubeなどさまざまなインターネットを使い始めたという方の声も届いています」