Netflix「さよならのつづき」プロデューサーが明かす、有村架純&坂口健太郎との撮影秘話~脚本誕生のきっかけ
11月14日から配信を開始するNetflixシリーズ『さよならのつづき』。 有村架純さん、坂口健太郎さんらが主演を務め、オリジナル脚本は『ちゅらさん』『ひよっこ』などで知られる岡田惠和さんが、監督は大河ドラマ『青天を衝け』チーフ演出の黒崎博さんが担当する。さらに主題歌は米津玄師さんという、注目の作品だ。 【全画像をみる】Netflix「さよならのつづき」プロデューサーが明かす、有村架純&坂口健太郎との撮影秘話~脚本誕生のきっかけ 本作のエグゼクティブプロデューサーであるNetflix コンテンツ部門マネージャー岡野真紀子さんに、撮影現場の裏話や脚本の誕生秘話を聞いた。
有村×坂口タッグがものすごく積極的に
── Netflixでは、出演するキャスト・スタッフ全員が「リスペクト・トレーニング」という1時間ほどのレクチャーを受けると聞いています。 はい。『さよならのつづき』も例外ではなく、有村架純さんと坂口健太郎さん含めて全スタッフキャストに受けていただきました。 ── 余裕のない撮影現場でも、お互い敬意をもった言動をするためのワークショップのようですね。Netflixらしい取り組みですが、受けられたお二人の反応はいかがでしたか? こういうレクチャーはすごくいいと言ってくださいましたね。私は有村さん・坂口さんとこれまで何度も一緒にお仕事をしているのですが、今作ではものすごく積極的に意見を言ってくれたんです。 「私はこう思う」だったり、「岡野さんやスタッフの皆さんはどう思いますか」といった、互いを尊重するようなコミュニケーションが取れる現場になりました。 悩んだ時には悩んでいる、とすぐに言ってくれるし、体調が悪い時はちゃんと体調が悪いって言える。 「あのスタッフさん、ちょっと休めてないんじゃないか」と言ってくださることもありました。 ── お二人からそういう声があるのはスタッフとしても嬉しいですね。普通、撮影現場ってもっとギスギスしてますよね。怒号が飛び交うというか。 この現場に関してはそういうことがほとんどなかったです。もちろん、ゼロではありませんが、私が見たシーンでは、夕飯のお弁当を配る際にお弁当が天気の影響で間に合っていなくて。「なんでこんなことになっているんだ!」ってイライラしながら言ったスタッフがいたんですよ。 そうしたら、他の女性スタッフが彼を指差して「リスペクト!」って言ったんです。そうしたら彼も「確かにそうだね。お弁当屋さんも悪天候で間に合わなかったよね」と。 ── 指差し確認みたいに言える環境だったんですね。 はい、なんだか微笑ましい光景で(笑)。有村さん・坂口さんもそういうのもすごく良かったと仰っていました。変な緊張感がなく、芝居に集中できたと。 『さよならのつづき』では、撮影の間の4カ月間、北海道の小樽にほとんど泊まりっぱなしだったんです。なので、お互いリスペクトがなかったら集団生活としても厳しかったと思います。 ── 俳優陣だけでなく、スタッフ側にもいい影響が出そうです。 その通りです。『さよならのつづき』では、男性が好む女性像ではなく、現代の女性たちが見たいと思える女性像を表現したかった。 実はスタッフの半分が女性だったんですが、彼女たちから「そういう女性ならどんな部屋の飾りで、衣装やカバンは何を持っているんだろう?」といったこともすごく意見が出たし、監督たちもどんどん取り入れていました。