「残業、生産性低下、また残業…」の負のループから抜け出す3つのポイント
規定の勤務時間は終わったのに、「仕事をしなければ」というプレッシャーを感じている人はいませんか? そんな人はあなただけはありません。 でも、あなたと同じ状況にいる人たちが、「全体的に見ると、生産性が落ちているように感じる」と言っていることはご存じでしょうか? 直感に反するように思える話ですが、これは事実です。 以下では、「なぜ決められた勤務時間で仕事を切り上げるべきなのか?」その理由と改善方法を説明しましょう。
残業が常態化することで生じる「燃え尽き」
働きすぎると、精神的に参ってきて燃え尽きてしまうのは誰もが知っていますが、Slackが1万人以上のデスクワーカーを対象に最近行なった調査では、深刻な実情を浮き彫りにする結果が出ています。 調査回答者のうち5人に2人が、日常的に時間外労働をしていると答えました。残業する理由についても、自発的にではなく、しなければならないというプレッシャーを感じているから、と回答した人が半数以上に達しました。 しかし何より興味深いのは、「残業しろというプレッシャーを感じている」と回答した人たちは、1日を通じて、定時で仕事を終える人に比べて生産性スコアが20%下がっている、と報告されている点です。 この理由について、調査を行ったSlackは、「仕事の多くの側面で、質よりも量が重視される傾向」にあると考察しています。 つまり、本来定められた労働時間より長く働き、そのことにストレスを感じ、自分自身のために時間が取れない状況が続くと、オフタイムの活動の質だけでなく、全体的な仕事の質も下がるということです。 調査回答者たちが、長時間働いている理由として挙げる中でもっとも多いのは、「日中の勤務時間では、やるべきタスクをすべて仕上げるための十分な時間が取れない」です。 そして、回答者の4人に1人が、会議に費やす時間が長すぎると答えていますし、メールへの対応に時間を使いすぎていると答えた人の割合もほぼ同じでした。