「残業、生産性低下、また残業…」の負のループから抜け出す3つのポイント
長時間労働をやめる方法とは?
このように、規定の労働時間以上に働くことは、さまざまな理由から望ましくないのは明らかなようです。 では、どうやったら長時間労働をやめられるでしょうか? 「時間が足りないので、決められた勤務時間を超えて働かざるを得ない」という思いに抗うために、できることはいくつかあります。 メール対応を効率化する まずは、メールへの対応に関して、現状を把握する必要があるでしょう。 受信トレイの管理に関しては、いくつかのメソッドがあります。 たとえば、受け取ったすべてのメッセージについて、「削除」「行動」「依頼」「先送り」の4つの選択肢のうちどれにするかを即座に決める「4Dメソッド」(英語での4つの単語の頭文字をとってこう呼ばれます)。 あるいは、あらかじめ決めた時間帯にメールをチェックし、最新メールからはじめて、送信時間がより前のものにさかのぼっていくLIFO(後入れ先出し)法もあります。 スケジュールを明確化 次に、1日の仕事時間のすべてにスケジュールを設定し、特定の業務を行う「タイムボックス」を設けましょう。そして、それぞれの時間帯を、仕事用のスケジュール表で明確に見えるようにしておきます。 メールについても、どの管理方法を使うにしろ、メールチェックに割り当てた時間をきちんと守るようにしましょう。おすすめの設定は、朝の30分間と昼食後の20分間、そして退勤直前の10分間です。 メール対応など、勤務時間中にやるべき事柄に使うと決めた時間帯について、はっきりとわかりやすい形でタイムボックスをスケジュールに設定しましょう。 それぞれのタスクにどのくらいの時間を要するか見定めるのが難しい場合は、1~2週間、時間の使い方をアプリでトラッキングして、やるべき事柄すべてについて、どのくらいの時間が必要なのかを正確に把握すると良いでしょう。 会議の回数を絞り、1日にまとめる 最後に、会議に出席するか否かについて、ある程度の決定権がある立場なら、1週間のうち会議に出る日は1日だけとする方針を試してみてください。会議に引っ張り出される回数があまりに多いと生産性が下がる、という研究結果もあるほどです。 出席する時間を最低限に絞るべく、できることは何でもして、どうしても出席しなければならない会議については、週のうち1日にまとめましょう。 さらに、必要な会議を実り多く効率的なものにするための方法も試してみてください。 ここで忘れてはいけないのは、ある程度の生産性を維持するためには休みが必要だということです。 働きすぎはその人のためになりませんから、仕事を切り上げ、オフタイムには「仕事について考えない」ことを最優先にしましょう。 通常の勤務時間で、より多くの仕事をさばけるよう、さまざまなメソッドを導入し、「仕事が遅れている」というプレッシャーを感じることなく職場をあとにできるよう、心がけてみてください。 Source: Slack Workforce Index
長谷睦(ガリレオ)