大学教授は稼げる職業の「ベスト5」に入るって本当ですか? 「研究成果」などで年収にバラつきが出るイメージがあります。
数ある職業のなかでも、大学教授の年収は高いというイメージを持っている人も多いでしょう。大学教授は誰でも目指せる仕事なのでしょうか。 本記事では、大学教授の年収や職種ランキングでの位置付けについて解説します。また大学教授を目指すためにはどのようなことが必要かも紹介するため、参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
職種別ランキングはどうなっている?
大学教授は、日本の職業のなかでも高年収であるイメージを持っている方も少なくないでしょう。実際に統計でみてみると、大学教授は職種別年収ランキングの上位に入っているのでしょうか。 厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、令和元年時点での所定内給与額上位5職種は次の通りです。 1位:航空機操縦士 2位:医師 3位:大学教授 4位:大学准教授 5位:弁護士 またこの調査によれば、大学教授の給与は平均約62万円、年間賞与の平均は約261万円であるため、平均年収は約1000万円であることが分かります。なお、国税庁の調べによると給与所得者全体の平均年収は436万円であるため、大学教授は平均の倍以上の給与があるといえます。
大学教授はみんな高収入なのか
大学教授は、数ある職種のなかでも高収入の仕事です。しかし、先ほどの給与額はあくまで平均値であり、大学教授のなかでも給与の幅は広くばらつきがあります。 厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」にある「給料月額別 職名別 本務教員数」によれば、大学教授の給与は国立大学と私立大学とで差があることが分かりました。 国立大学の教授が、平均給与(月額)53万6000円に対して、私立大学の教授の平均給与(月額)は、57万300円です。この数字でみると、大きな差がないように感じるかもしれません。 しかしこれをさらに細かくみていくと、どちらの教授も最も多いのは月給50万円以上55万円未満ですが、国立大学は次いで月給45万円以上50万円未満が多いのに対し、私立大学の教授は、月給55万円以上60万円未満や月給60万円以上65万円未満が続いています。 これらの傾向から、同じ大学教授のなかでも、国立大学より私立大学の教授のほうが高所得である可能性もあります。