【闘病】「肺がん」 会社の健診で要精密検査 → 2年の経過観察を経て発覚
会社の定期健診で「要精密検査」の結果が出たとき、その後きちんと医療機関を受診していますか?話を聞いたミカさん(仮称)は、会社の定期健診で「要精密検査」と診断され、定期的に経過観察に通った結果、肺がんと診断を受けました。そこまでの経緯や、病気への向き合い方について、話を聞きました。 【イラスト解説】同じ咳でも「肺がん」が疑われる咳 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
最後の経過観察で、専門の医療機関で受診するよう言われた
編集部: まず初めに、ミカさんが抱えていらっしゃる疾患について教えてください。 ミカさん: 2021年の夏に右上葉に肺がんが見つかりました。 編集部: 病気が判明した経緯について教えてください。 ミカさん: 2019年に受けた会社の定期健診で、レントゲン検査に引っ掛かり「要精密検査」という結果が出ました。その後、近くの提携医療機関を受診したのですが、よくある肺炎の傷跡だと思うということで、3カ月ごとのCT撮影経過観察となりました。 このときの診断名は、「右上葉すりガラス影」という診断でした。この所見は、肺炎などで炎症が起きた際の跡(かさぶたのようなイメージ)で、私と同じくらいの年齢の方は多くの人が経過観察とともに影がなくなっていくそうです。 ですが、私の場合はこの影から変化が見られたのです。これが判明したのが、「最後にもう1度だけ経過観察をして卒業にしよう」と言われていた2021年7月の診察のときでした。 すぐに専門の医療機関を受診するよう言われ、紹介状をもらってがんセンターを受診する運びとなりました。 編集部: 最後の予定だった経過観察で発覚したのですね。 ミカさん: はい。翌週月曜日の受診を指定され、まずは呼吸器内科の先生と話しました。そして、「おそらく肺腺がんでしょう」と伝えられました。すでに呼吸器外科の予約もしてくださっていて、その日に主治医となる先生の診察を受けました。 肺野部(肺門以外の部分)のため事前の検査はできないが、自分たちの経験からもがんの可能性が高いということで、すぐに手術をするという話になりました。 編集部: 結局、肺腺がんで正しかったのですか? ミカさん: はい。確定診断時にはすでに手術後で、転移もありませんでした。専門の医療機関を受診してから確定診断まで、約1.5カ月という短さでした。ありがたいことです。 編集部: 自覚症状などはあったのでしょうか? ミカさん: まったくありませんでした。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? ミカさん: 私の病状を、図を用いながら分かりやすく教えていただきました。そのため、手術ができる状況はありがたいこと、今の私の置かれている状況では手術を受けることがまずは第一ステップであることを理解できました。 家族を同伴した際にもまったく同じ説明をその都度してくださったので、家族全員が納得できたと思います。 私がすぐに手術を受けることができたのは、経過観察で定期的にCT写真を撮影していたからでした。CT撮影は費用がかかるので悩まれる方も多いと思いますが、医師の指示がある場合は撮影していただきたいです。