【写真蔵】ロールス・ロイス初のバッテリーEV「スペクター」
創業者が予言した電気自動車を完全に実現
2030年末までに全ラインナップのBEV化を打ち出しているロールス・ロイス。その第一弾として登場した「スペクター(SPECTRE)」のディテールを写真で紹介しよう。 【写真はこちら】流麗なファストバック スタイルは空力性能の向上にも貢献しており、Cd値はロールス・ロイス史上最も低い0.25を実現。(全15枚)
ロールス・ロイス初のバッテリーEVとなる「スペクター」。その車名は、ファントム(亡霊)やゴースト(幽霊)と同様に「幽霊」を意味している。また、1930年代に最も静かで滑らかな乗り心地を実現した実験モデル「スペクター」に由来しているとも言う。 そんなスペクターは、ロールス・ロイスを象徴するデザイン言語と新時代の要素を融合させ、今までにない、まったく新しいクルマに仕上げられている。フロントにはロールス・ロイス史上最大のパンテオン グリルとスピリット of エクスタシーが配されるが、全体のデザインはヨットからインスパイアされたという。Cd値は0.25を達成している。 インテリアもロールス・ロイスの伝統と先進性を兼ね備えている。天井のスターライト ヘッドライナーに連なるように、4796個のLEDを組み込んだスターライト ドアや、ダッシュボードには5500個以上の星を集めたイルミネーテッド フェシアを装備する。 102kWhの大容量リチウムイオン電池で前後2モーターを駆動する4WDで、3トン近い車両重量の巨体だが0→100km/h加速を4.5秒でこなし、航続距離は約530kmに達する。プラットフォームはオールアルミ製のスペースフレーム。コンピュータが4輪それぞれを独立してコントロールするプラナー サスペンションや4WSなどを組み合わせ、魔法のじゅうたんのような乗り心地を高水準で提供する。 スペクターは、ロールス・ロイス創業者のひとりであるチャールズ・ロールズが予言した電気自動車を完全に実現するモデルとなった。
ロールス・ロイス スペクター 主要諸元
●全長×全幅×全高:5453×2017×1573mm ●ホイールベース:3210mm ●車両重量:2990kg ●モーター:交流同期電動機×2 ●システム総合出力:430kW(584hp) ●システム総合トルク:900Nm ●バッテリー総電力量:102kWh ●WLTPモード航続距離:約530km ●駆動方式:4WD ●タイヤサイズ:前255/40R23、後295/35R23 ●車両価格(税込):4800万円~
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