世界中が注目 “高品質”「日本の真珠」最新事情 10年で価格が3倍に! その理由とは?
“日本の真珠”が今、世界中から注目されています。その要因の一つが「中国での真珠ブーム」。 【写真16枚】世界中が注目 “高品質”「日本の真珠」最新事情 10年で価格が3倍に!解説 画像で見る 中国では、習近平国家主席の妻・彭麗媛夫人や、人気女優のディリラバさんが日本産の真珠を着用したこともあり、日本産真珠の人気が急上昇。 それもあってか、2022までの10年間で、日本の真珠価格は3倍以上に高騰しています。
日本の真珠 最新事情とは?
そんな日本の真珠の最前線を、これまでに総額150億円の真珠を販売した、パールマスターの塗野聖一さんに解説していただきました。 渡辺和洋アナウンサー: どういう方がお店にいらっしゃる印象ですか? パールマスター 塗野聖一さん: 私どものお店は国内のお客様とインバウンドが半分。アメリカ、ヨーロッパが多いんですけど、免税店でもありますので一応パスポートをお預かりするので、国を一回カウントしてみたら、60カ国の方が来ていましたね。 渡辺和洋アナウンサー: 中国で日本真珠ブームが起きているということですが、実感としてはどうですか? パールマスター 塗野聖一さん: ものすごくあります。かつて中国観光客の「爆買い」というのがありましたけど、その時から徐々に人気が上がってきまして、今は中国の方たちというのはよく下調べをして来日されていますから、すごい勢いですね。
日本の真珠はなぜ高品質?
卓越した光沢(テリ)、真円に近い整った形、豊かな干渉色の出方など、美しく質が高い物が多い日本の真珠。その質の高さは日本の地形に理由があります。 日本の真珠産地は西日本に多く、山や海に囲まれ波が穏やかなリアス海岸で養殖しています。入り江の豊富な栄養分、海水の寒暖差によってキメが整い高品質になるということです。 特に高品質なのが3大産地と言われる長崎・対馬、愛媛・宇和島、三重・伊勢志摩の西日本を中心とした「アコヤ真珠」。沖縄の石垣島・西表島の「黒蝶真珠」も非常に高品質だということです。 渡辺和洋アナウンサー: では品質の違いはどのようなものなのか?谷原さんのお手元にご用意しました。 MC 谷原章介: サイズは一緒くらいですけど、右側(低品質)はほぼ乳白色に見えます。左側(高品質)は光沢があって透明感がありますよね。 渡辺和洋アナウンサー: 値段はどのくらい違うんですか? パールマスター 塗野聖一さん: 貫通になってますからこれからネックレスに組み上げるものなので、もし組み上げるとしたら…1個あたりは輝きの強い方が2万円くらいで輝きの少ない方が2000円くらいと考えて。ネックレスに組み上げると、8㎜だとしたら50個掛けますから100万円くらい。かたや10万円くらい。