不記載額トップは二階元幹事長 3526万円の大半は"書籍代" 厳しい追及続く「政治とカネ」 どんな本を買う? 50億円の政策活動費は何に? 元衆院議員・金子恵美さん解説
自民党の裏金問題をめぐり、岸田総理大臣への厳しい追及が続く国会。 自民党は13日、収支報告書の不記載に関して全議員に行ったアンケートの結果を衆議院予算委員会の理事会に提出しました。 2018年からの5年間で、収支報告書への不記載があったり正確に記載していなかったりした現職の国会議員は82人で、その額は合わせて5億7949万円に上ります。
最も金額が多かったのは、和歌山3区選出の二階俊博元幹事長で、2位以下も安倍派や二階派の議員らが続きました。 ただ、明らかになったのは金額のみで、肝心な「裏金作りの経緯」や「使い道」についての記載はありませんでした。 政治とカネの問題について、元自民党衆議院議員の金子恵美さんと紐解きます。
「図書館でも開くつもりか」 二階元幹事長が収支報告書修正 「書籍代」が3526万円
二階氏の収支報告書の不記載額は3526万円となっています。その3526万円は何に使われていたのでしょうか。 2020年からの3年分の報告書が先月18日修正されましたが、書籍代に3472万2630円使われていたことが明らかになりました。 2021年1月に自身の著書「ナンバー2の美学 二階俊博の本心」が発売。1冊2090円で、それを5000冊・1045万円分購入していたということです。 二階事務所によると、選挙区外の行政や議会関係者などに配布し、政策広報に努めたということです。 これに対しSNSでは「二階図書館でも開くつもりか」などといったコメントが上がっています。
この書籍購入について、金子恵美さんは次のように説明します。 ---「ご本人の本だけでなく、他の議員が新刊を出した際にもまとめて購入されていました。ほかにも二階派の考え方に合う、交流のある作家の本を買って、二階派議員の政策広報に用いるということもありました。また、配る際は選挙区内に配ると公職選挙法に触れるので、その点は配慮されていました。東京で開いたパーティーのおみやげとして配るなどしていました。」
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