中国発着の国際線、中国系航空会社の優位性が鮮明、外国航空会社が次々に運休、便数はコロナ前の6割
中国との政治的問題も背景に
外国の航空会社による中国線回復の遅れの背景には政治的問題もある。インドと中国間の旅客便は、国境紛争のためパンデミック後も全く再開されていない。中国と米国間の航空便は、2020年に二国間航空サービス協定が停止された後、2019年の約5分の1の水準のままだ。 米中間の相互飛行許可は徐々に増加しているが、シリウムのデータによると、許可されている週50便のうち米国の航空会社は35便しか運航していないのに対し、中国の航空会社は週49便に増加させている。 米国の大手航空会社と航空組合は4月に、中国政府の「反競争的政策」とロシア上空が飛べないことを理由に、米国政府に対して、中国の航空会社によるこれ以上の飛行を承認しないように要請する書簡を送った。 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。