「トレンド1位、いただきました!」箱根駅伝5区“例のポーズ”がSNSで話題沸騰…早大の“山問題”を解決「山の名探偵」まさかの名付け親は…?
「“山の名探偵”、日本のトレンド1位いただきました!」 1月2日の芦ノ湖。箱根の山を激走した早稲田大学2年生“山の名探偵”こと工藤慎作は、うれしそうにスマートフォンの画面を見せてくれた。 【貴重写真】「トレンド1位です!」スマホでSNSの画面を指さす“名探偵”工藤の「超ドヤ顔」…話題になった“例のポーズ”でのゴールシーンや、夏合宿での「山トレ」秘蔵ショットも見る 昨年もXでトレンド入りを果たしたが、トレンド1位の“箱根駅伝”には及ばずに2位だった。 「“山の名探偵”っていう二つ名を名乗っていくのであれば、そこ(Xのトレンド)でも勝負に挑むわけじゃないですけど、広げていきたい」 密かに狙っていたトレンド1位の座を1年かけて獲得した。 アカウント名も『工藤慎作 山の名探偵』と、自身の名前に二つ名を付け加えるほどの念の入れようで、箱根の山に挑む前は3000人台だったフォロワー数もゴールから70分後には一気に1000人も増えていた。1月4日にはついに1万人に到達。その反響の大きさには工藤自身も驚いている。 「“山の名探偵”で周知していただいている部分があるので、ものすごく気に入っていますし、広まってくれていることは、ただただありがたいと思っています」
キャッチーな「山の名探偵」名付け親は…?
“山の名探偵”のニックネームの由来を今一度おさらいすると、命名したのは花田勝彦駅伝監督だ。大学に入学する前に実施した鴨川合宿で上り坂を走る工藤を見て、そう命名した。メガネをかけて走るルックスが、花田監督に『名探偵コナン』を連想させたことが由来で、その主人公の本名(工藤新一)と名前が似ていたのはたまたまだった。 ちなみに工藤は千葉・八千代松陰高では数多くの難関大学合格者を輩出している特進コースに在籍していた。文武両道をこなし、名探偵ばりに明晰な頭脳の持ち主でもある。 また、トレードマークのメガネはスポーツ用ではなくいたって普通のもの。大学生になってからは度付きのサングラスで走っていた時期もあったが、1年目の出雲駅伝、全日本大学駅伝と思うような走りができず、自身が迷宮入りしそうになっていたところ、普通のメガネに戻した。すると、前回の箱根駅伝で5区6位と快走し、そこからはメガネスタイルに戻して活躍を続けている。 2度目の5区・山上りに挑んだ今回、区間新記録を打ち立てた青学大の若林宏樹には及ばなかったものの、工藤は区間歴代3位となる1時間9分31秒をマークし、区間2位と好走した。 「誰かに抜かされようと、自分が抜かそうと、自分のリズムでいこうと決めていた」 マイペースを貫いて3つ順位を上げ、チームは往路3位。 「真実はいつもひとつ!」と名探偵コナンのポーズを決めて、往路のフィニッシュテープを切った。 「70分想定でしたが、そんなに行けないだろうと思ったりもしていたので、想像以上です。100点の出来です」 工藤自身、満点を付ける走りだった。 また、全日本大学駅伝の8区では駒澤大の山川拓馬に約1分差を付けられたが、今回の直接対決では見事に勝利した。 「全日本大学駅伝の時にはコテンパンにやられてしまった。強い選手で、ものすごい練習をしていると思いますが、そういう選手に勝てるのも箱根の山なのかなと思います」 格上と目されていた山川もまた山上りの実績がある選手だが、その山川に対して、工藤は37秒差を逆転し、区間タイムでは1分24秒も上回った。 早大は箱根駅伝の5区で苦戦することが多く、上位進出するために山問題の解決が待たれていた。その役割を任されたのが工藤だ。前回で糸口をつかみ、今回はついに解決にこぎつけたと言ってよさそうだ。 芦ノ湖では茶目っけたっぷりな一面を覗かせた工藤だが、その実はストイック。自らを“走る・食べる・寝るだけの陸上ロボット”と称するほどだ。 「自分は友人が多いタイプではないので、夏も遊びに出かけず、その分、陸上に時間を充てることができました。そういう生活が実を結んで、今季は出雲駅伝の辺りから結果が出始めました。自分が正しいと思ったことを継続できたのが良かったと思います」
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