【学習まんが・世界の歴史】コウケンテツさん・ムンディ先生が世界史の楽しさをトーク!
●コウケンテツさん 歴史大好き料理家 YouTube公式チャンネル「Koh Kentetsu Kitchen」は登録者数200万人超えの人気料理家。子どもの頃から歴史好きで、今は小1の次女と一緒に図書館に行く際に、古代ギリシア・ローマについての本を借りてきて読むのが楽しみ。
「見る立場によって、同じ人物がまったく違って見えるのが歴史の魅力」──Koh Kentetsu
「人や出来事がどんどんつながって、リンクが張られるのがおもしろい」──Keiichi Yamasaki
コウさんとの撮影中には歴史の話が時々出ますが、興味を持つきっかけは何だったんですか? コウ 父が本好きで、家に伝記とか歴史の本がたくさんあったんです。その本を読んで、初めは戦国武将にハマりましたね。 山﨑 あ~、いいですよね~。 コウ それで小学生のときに、秀吉の本で描かれる秀吉と、家康の本で描かれる秀吉がまったく違うことに気づいて。歴史ってどの目線で見るかによってこんなに変わるんだ! と。そこが歴史のおもしろくて深いところだと思ったんです。 山﨑 小学生でその視点を持たれていたのは早いですね! ムンディ先生の歴史への入口はどういうものでしたか? 山﨑 私は福岡の太宰府市出身で、大宰府をはじめ文化財がたくさんあって、歴史が身近な環境だったんです。そんな背景がありつつ、本やゲームを通じて歴史が好きになっていきましたね。 コウ 初めにハマった時代とか人物ってありますか? 山﨑 私は〝箱推し〟なんですよ。この人がいてこの人がいて…とリンクがどんどん張られていく。そこがおもしろいと感じていました。 コウさんがおっしゃっていたように秀吉のところで家康が出てくる、で家康の伝記を読んで、家康の関連のものも読む。そうやって広がっていく感じですよね。 コウ なるほど~。僕は伝記が入口だったので、ガンジーを読んでその時代について調べて、ということはやっていたのですが、ちょっと偏りが…。あまりうまく線にできていなかったのと、覚えることが苦手で、試験の点数にはつながらなかったですね(笑)。 山﨑 私も高校時代の歴史のテストは75点とかでした。やっぱり年号などを覚えるのは面倒だな~と。 コウ そんなに生粋の歴史っ子でもそうなんですね! 山﨑 覚えるのは大学受験のときに、何とか頑張ってやりました。 それができたのは、著書でも紹介されていますが、歴史をストーリーとしてとらえるというベースがあったからですよね。 山﨑 そうですね。私が最初に書いた『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』という本は、年号をまったく使わず全部ストーリーで書いたんです。高校時代から年号は気にせず、人や出来事のつながり、ストーリーを把握するというのはやっていましたね。 コウ 今回『学習まんが 世界の歴史』を読ませてもらって、ストーリーが流れるように進んで、頭にすっと入ってくるなと感動でした。 山﨑 よかったです! いろいろな方のお力によるものですが、私の〝ストーリー重視〟という要素も入っているのかなと思います。 歴史って暗記がつらくて苦手になった人も多いと思うのですが、ストーリーをとらえるとわかりやすくて楽しいですよ。歴史は『ONE PIECE』のようなお話ですから。 先生の動画では時折はさまれる余談がおもしろくて、しかもその部分が頭に残るのが印象的でした。 山﨑 まさに余談こそが、実は本質なんじゃないかと。例えばイギリスのヘンリー8世は、言葉は悪いですが妻を6人取っかえ引っかえして、カトリックだと離婚が認められないので新しく宗派を作った。それがイギリス国教会なんです。 余談というのは情報で、いろいろな情報があるからこそ人や出来事を覚えられるんですね。 コウ そう! おもしろくて記憶に残ってる歴史の授業って、余談がすごく充実してましたね。