【学習まんが・世界の歴史】コウケンテツさん・ムンディ先生が世界史の楽しさをトーク!
\ コウさんおすすめの読みどころ 4巻「イスラーム世界とインド」 /
「何度も挫折してきたイスラーム史が、初めて理解できました! サラディン(第3回十字軍を破ったアイユーブ朝の創始者)いいんですよ~」──Koh’s Recommend 僕が現地でホームステイさせてもらって感じた、イスラーム文化の寛容さの背景がわかりました。同じ人物をヨーロッパの巻、イスラームの巻それぞれで読むと、その人物の印象が変わるというのも読みどころです。
コウ 先ほども言いましたけど『学習まんが 世界の歴史』はストーリーとしてすごくおもしろく読めるんです。だから歴史が苦手だった人にも楽しんでもらえると思います。僕は特に、イスラームの巻がよかったですね~。 山﨑 あ~、わかります! コウ 僕はマルコムXが好きで、そこからイスラーム世界に関心を持ったり、中東地域にもいろいろ取材で行かせてもらったりしたので、イスラームの歴史には何度も挑戦してきたんですよ。でもそのたびに挫折してしまって。 山﨑 イスラーム史って難しいんですよね。出てくる王朝名、人物名がすごく多いですし。 コウ それがすごくスムーズに理解できました。あとイスタンブルはすごく印象的な街だったのですが、それはメフメト2世という人がいたからなのか!と。 山﨑 オスマン帝国の〝征服王〟ですね。難攻不落と言われた東ローマ帝国の都、コンスタンティノープル(後のイスタンブル)を落とした人物です。メフメト2世は子どもの頃に「何が欲しい?」と聞かれて、「あの街が欲しい」とコンスタンティノープルを指したという逸話もありますね。 コウ メフメト2世はヨーロッパの文化にも理解のある人物で、それもあってイスタンブルは異文化が混在する街になったんだ、と今回つながりました。 それから今って、ニュースなどを通じてイスラームについて偏ったイメージを抱くこともあるんじゃないかと思うんです。このイスラームの巻を読むと、実はそうじゃないんだよということがよくわかりますよね。 山﨑 イスラームの〝神の前ではみんなが平等である〟といった教えや、イスラーム王朝がとってきた寛容な政策のこともよくわかるような内容になっていますね。