早稲田実業の新ヒーロー候補・宇野の初戦は厳しいマークで無安打、ショート転向では好守備を見せる!【24年夏・西東京大会】
<第106回全国高等学校野球選手権西東京大会:早稲田実業 6-4 明大八王子>16日◇3回戦◇スリーボンドスタジアム八王子 【トーナメント表】西東京大会 16日までの結果一覧 高校通算61本塁打のスラッガー・宇野 真仁朗内野手(早稲田実業)が初戦を迎えた。ポジションに変化があり、サードからショートに転向した。ショートだった高崎がサードとなった。 これが決まったのは大会2週間前のことだという。和泉実監督も「投手、捕手がなかなか固定できないチーム状況で、内野手もどのポジションが良いかなと思ったら、現在のポジションになりました」と語る。もともと宇野は1年生のときにショートをやっていた経験もある。 「練習試合でショートを守ったのは夏の大会前最後の試合だけです。これまでの経験があったので、100%ではありませんが、違和感なく守れています」と語るように、動き自体はいい。打球に対しての追い方、バウンドの合わせ方が非常によく、軽快に打球を捌いている。雨が降って守りにくい中でも丁寧に打球を処理していた。 宇野の守備で課題なのはスローイングだったが、以前よりもフォームがコンパクトになり、クイックスローでストライクを投げることができている。ショート、サード以外ではセカンドを守ることができるのもアピールポイントになりそうだ。 肝心の打撃は5打数0安打、2三振だった。引っ掛けたり、ストライクを見逃したり、あまり良い状態とはいえなかった。和泉監督は「厳しいマークを受けていますし、また自分が打たないといけないという気持ちが出すぎて、考えがまだ整理できていないような感じがします。宇野が打たない試合は負ける事が多かったのですが、今日は打たなくても勝てたのはチームとして大きな成長。自分が打たないといけないというより、チームの一員としてやる。そのくらい気楽な気持ちでやってほしいと思っています」と語る。 宇野は「今日、相手の攻めはしっかりとコントロールされたボールが多かったです。その中で一発で対応しなければならないのですが、それができなかったのが課題です。これからも厳しい攻めが続くと思いますが、対応をしたいと思っています」と次戦へ向けての意気込みを語った。その中でもファール性の鋭い打球があった。 「自分にとっては良いスイングだったと思います。今まではフェアにしようとスイングが小さくなっていました。開きが早くなっていたので、しっかりとスイングをして捉えることができれば、良い打球は打てると思っています」 結果は出せない中でも手応えは感じていた。野手は1試合で変わることもあり、まず4回戦進出ができたことで、リベンジする機会を得ることができた。4回戦は18日に行われる。宇野は自慢の強打を披露できるか。