ビットコイン流出は「北のハッカー集団」の犯行……手口は? 暗号資産は「おいしい手法」 北朝鮮“エリート教育”の実態
日テレNEWS NNN
約482億円のDMMビットコインが流出した問題で、警察庁は24日、北朝鮮のハッカー集団による犯行だと発表しました。どんな手口だったのでしょうか? 北朝鮮は外貨収入の約半分をサイバー攻撃で稼ぎ、大量破壊兵器の開発にも使っているとみられます。 【画像】北朝鮮兵、ウクライナ侵攻の最前線に…ゼレンスキー氏「プーチンのために死ぬ理由ない」 北朝鮮国民、派遣を知らされず?
■スマホにメッセージ? 誘い文句に注意
藤井貴彦キャスター 「一瞬うれしいけれども、かなり怖い話です。『あなたの技術 スキルに感銘を受けた』。このようなメッセージが皆さんのスマートフォンやパソコンに送られてきたら要注意です。これは、北朝鮮のハッカー集団から実際に送られてきたとされる誘い文句です」 「今年5月に約482億円のビットコインが流出した問題で、警察庁は24日、北朝鮮のハッカー集団による犯行だと発表しました。何が起きていたのでしょうか?」
■狙われたのは委託先の従業員…手口は
小栗泉・日本テレビ解説委員長 「多額のビットコインが流出したのはDMMビットコインです。相談を受けて警察が捜査したところ、狙われたのはDMMビットコインから委託されてビットコインのやり取りを行う事業者の従業員でした」 「警察庁の資料によるとある日、『あなたの技術 スキルに感銘を受けた。あなたからプログラミングを学びたい』などとヘッドハンティングを装ったメッセージがSNSに届いたといいます」 藤井キャスター 「このメッセージを送ってきたのが、北朝鮮のハッカー集団ということですか?」 小栗委員長 「そうです。この誘いに応じてしまった従業員とのやり取りの中で、北朝鮮のハッカー集団は従業員のパソコンにコンピューターウイルスの一種である『マルウェア』を感染させることに成功したとみられます」 「そして、従業員から盗んだ情報で事業者のシステムに不正アクセス、いわば“乗っ取り”を行い、ビットコインを大量に盗み取ったとみられています。警察庁は、このSNSのアカウントなどが北朝鮮が管理するものだと判断したということです」 「こうした状況に、DMMビットコインは12月、廃業する方針を明らかにしています」