70代と40代のあか抜けのコツは「白で抜け感」。京都で見つけたおしゃれマダム
街ゆくおしゃれさんのファッションを、すてきなイラストで分析する「東京おしゃれ図鑑」。今回の舞台は番外編、伝統と現代が融合した街・京都です。旬なファッションやメイクのイラストがインスタで支持されているヤベミユキさんが描きます。
和洋折衷のお洒落さんがいっぱい!伝統と現代が融合した街<東京おしゃれ図鑑vol.32 番外編>
data 5月上旬 最低気温 12℃ 最高気温 26℃ 晴れ 京都駅ビルや京都タワー、東寺など、古都の風情とモダンな魅力が共存し、美しい寺院や伝統的な街並みが訪れる人々を魅了する京都駅。 リサーチに訪れた日は休日で、帰省する地元の人や外国人観光客で大にぎわい。この日はニュースになるほどの夏日で、皆さん汗をかきながらTシャツや涼しげなトップスで初夏のファッションを楽しんでいました。
40代、“白”を重ねるレイヤードスタイル
京都駅ビルの大階段で見かけたのがリラックス感のあるレイヤードスタイルをクリーンにまとめていた40代の方。おそらく観光客ではなく、地元の方とお見受けします。 ボリュームのあるシャツブラウスとスラックスにはジレとシアースカートを重ねていてオールホワイト、そこにモード感のあるバッグを合わせていて、繊細なバランスがすてき。 足元はスニーカーでハズしているところもいい。 スーパーストレートの黒髪をシンプルに束ねていて、ヘアカフとモダンな大振りピアスが映えていました。
●日傘も“おしゃれ重視”の京都
この方のように、小物使いなど細部までこだわりが感じられたのが京都のおしゃれさん。東京に多い実用性重視の遮光日傘はほとんど見かけず、一点物の様なおしゃれな日傘をさしている方が多かったです。 また京都駅周辺ですれ違った自転車に乗っていた80代の方は、ランダムなフリルがお花のようなたまご色の帽子を被っていて、ブラウンのシンプルなTシャツに合わせていて見惚れてしまいました。
70代、ショートヘア×カラフルな外国人マダム
京都駅近くにある東寺で見かけたのが、白のすっきりとしたシャツに、水色と赤のカラーコーデが目を引いた70代のマダム。健康的なボディにカーリィなショートヘアと丸メガネがマッチしていてかわいい。 デニムだと思っていた水色のパンツはよく見るとシャカパンで、ボクサーみたいな鮮やかな赤スニーカー。エレガントの枠にとらわれない色使いとアイテム選びが最高です。 そして、マダムと一緒にいた一緒にいたムッシュー。ピンクの花柄シャツにカンカン帽、ブルーグリーンの半パンもおしゃれ! マダムの赤のアウターをムッシューが持ってあげていたのも優しい。 外国人観光客の鮮やかな色使いが、風情な京都の街並のスパイスとなっていました。 地元の方は、どちらかというと色使いがシンプルでシルエットや小物で繊細な表現。外国人観光客はカジュアルで自由な色使い。それぞれのファッションが和洋折衷となっていて、ながめているだけで楽しいのです。
●京都ならではの和スイーツも楽しみ
京都のおしゃれさんを楽しみつつ、京都にはもうひとつ楽しみが。「おたべ」「聖護院八ッ橋総本店」「本家西尾八ッ橋」「夕子(井筒八ッ橋本舗)」など、京都駅には様々なブランドの生八ツ橋が売っているのです。 生八ツ橋が大好物の著者。おみやげにするつもりでたくさん買った生八ツ橋は、東京に帰る前にほとんど自分で食べてしまい、思い出と贅肉をつけて東京へ帰りました。 次回の「東京おしゃれ図鑑」もお楽しみに。 ※ 「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております。
ヤベミユキ