イチロー氏には史上初の満票での殿堂入りに期待 日米通算4367安打 日本人初の米殿堂入りも確実
野球殿堂博物館は3日、2025年野球殿堂入り候補者を発表した。選手としての功績を表彰するプレーヤー表彰には前回からの候補者24人に加え、日米通算4367安打を記録したイチロー氏(51)=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が新たに候補となった。現役引退後5年以上経過した人が対象となり、同氏は19年に引退している。 これまでイチロー氏は「僕の場合、野球は仕事だと思ったことがなくて、バリバリ趣味。好きなことだから、努力することは苦痛でなかった」と語り、引退後も「〝こいつ、まだ現役でいけるんじゃないの?〟という状態を目指している」と体をキープし、高校生を中心に指導を行ってきた。そんな永遠の野球小僧がついに殿堂入りのときを迎える。 資格1年目で殿堂入りすれば、スタルヒン氏、王貞治氏、野茂英雄氏、工藤公康氏、金本知憲氏、松井秀喜氏に続く史上7人目。そればかりか、1959年の創設以来、史上初となる満票での殿堂入りが期待される(プレーヤー表彰の最高得票率は60年スタルヒンの97・3%)。 イチロー氏は、米野球殿堂の25年殿堂入り候補者にも名を連ねている。01年にマリナーズでデビュー。同年に首位打者や盗塁王に輝き、MVPと新人王を同時受賞。年間262安打、10年連続シーズン200安打など数々のメジャー記録を持つだけに、日本人初の選出が確実視されており、こちらも19年のマリアノ・リベラに続く史上2人目となる満票で選出されるか、に注目が集まっている。 日米ダブル殿堂入りは間違いなく、投票結果は日本が来年1月16日、米国が同1月21日(日本時間22日)に発表される。(東山貴実)