阪神・中川勇斗がDeNA・牧秀悟の合同自主トレ参加へ 期待の若虎が見据える2025年の飛躍
【球界ここだけの話】最高の打者に教えを請おうと動いた。阪神・中川勇斗捕手(20)は、来年1月から鹿児島県で行われるDeNA・牧の合同自主トレに参加する。 【写真】前川右京、森木大智、中川勇斗が球団事務所で〝成人式〟 「バッティングだったら、今の右打者で一番が牧さんだ、と思う。前回はボクシングとかいろいろやっていたので、すべてを野球につなげていきたいと思います」 共通の知り合いを通じて連絡を取り、自主トレへの参加を熱望した。牧は快諾。今年は4年連続20本塁打を達成し、ベストナインや最多打点などの数多くのタイトルをつかみ、DeNAを下克上日本一に導いたハマの主砲は右打者の最たる手本だ。約2週間を予定している自主トレの参加期間で盗めるものはすべて盗む。 2025年で高卒4年目を迎える中川は、今季ウエスタン・リーグで打率・321、4本塁打、28打点。身長は172センチと小柄ながら、パンチ力を兼ね備え長打力もある。まだ1軍出場経験はないものの、今年11月の高知・安芸秋季キャンプでは、その打力を生かすために外野守備挑戦を提案され、出場への可能性を広げてきた。 「鹿児島の自主トレには(西武の)古賀さんもいる。守備も力を入れたいので、打撃のこと、キャッチャーのこと、どちらも聞けるのはありがたい」 牧に加えて、合同自主トレには西武の古賀も参加する予定。今年の「プレミア12」で日の丸を背負って戦った経験豊富な捕手にも師事し、守備面でのスキルアップも図れることは大きい。 藤川監督は2月1日から始まる春季キャンプに向け「全選手が戦える状態、それからスタメンで出られるようなポテンシャルに仕上げてもらいたい」と各選手に宿題を出した。競争は、勝負はもう始まっている。そのためのスタートダッシュ。中川は力を込めた。 「いろいろなことを吸収して来年につなげたいと思います」 期待の若虎から、虎の中心選手へ-。2025年2月1日、中川は一回りも二回りも大きくなって、沖縄の地にやってくる。(原田遼太郎)