【天皇賞秋】武豊を独占直撃！〝残り３戦〟ドウデュースを語る「思い入れの強い馬だし、自信もある」
「逆襲のドウ」いざ出撃！ 佳境を迎えつつある秋のＧⅠシリーズ、今週末は天皇賞・秋（２７日＝東京芝２０００メートル）が行われる。なかでも注目となるのが、年内いっぱいでの現役引退が予定されているドウデュースだ。武豊に導かれ、昨年の有馬記念を制した雄姿は見る者たちの魂を揺さぶったが、今年はどんなフィナーレが待っているのだろうか。同馬を知り尽くしたパートナー・武豊を、三嶋まりえ記者が直撃した。 【写真】すべてのもやもやを晴らした有馬記念Ｖ
ケガで騎乗できなかった２戦
――１週前追い切りに乗って 武豊 相変わらずすごい動きですね。元気もいいし。１７日は馬場も結構重かった。この（馬場の荒れてきた）時間帯でこの時計（栗東ウッド６ハロン７９・９―５１・１―３６・３―１１・０秒）だから、普通じゃないですよ。言うことがない。すべていいです。レース当日が楽しみ。 ――春との違い 武豊 馬っ気が収まったのはよかったかな。それも「あえて言うと」だけどね。 ――今回ドウデュースの取材は昨年の天皇賞・秋以来になるのですが、ケガで騎乗できなかった２戦はどのようにご覧になっていましたか 武豊 もちろん応援していたし、勝ってほしかったけど…。天皇賞は久々だったのもあって少し力んで走っているなとは思ったかな。最後も珍しくバテていた。ジャパンＣは伸び切れなかったけど、天皇賞よりはらしさが出ていた。どちらもレースの流れを考えると、戸崎くんが完璧に乗ってくれていたと思う。 ――そして、武さんがケガから復帰した有馬記念。レース前の会見で「必ずいいレースがしたい」と話していたのが印象的でした 武豊 競馬だから、なかなか難しいのは長くやってきてわかっている。どんなに強い馬でも、どんなに状態が良くても、必ず結果が出るかと言えば、そうではない。ただ、あの時は自分の気持ちとして、結果を出したい、結果で返したいという気持ち。そして「ドウデュースはこんなもんじゃない」というのをどうしても見せたかった。 ――感動的な勝利でした 武豊 俺もケガをして後半をほぼ休んで、もやもやしていたところがあった。それをドウデュースがすべて晴らしてくれた。自分の中でも大きい１勝。後々に振り返っても、すごく思い出に残る１勝になると思う。
