【天皇賞秋】武豊を独占直撃！〝残り３戦〟ドウデュースを語る「思い入れの強い馬だし、自信もある」
ラストシーズンへ懸ける思い
――これまでのドウデュースのレースを振り返ると、印象に残る勝利が多い気がします 武豊 そうなんですよね。この馬はなんか、期待されると負けて、ダメなんかなと思われると走るっていう…（笑い）。２歳チャンピオンになって、僕に初めて朝日杯を勝たせてくれて、その後１番人気で迎えた弥生賞、皐月賞を負けてダービーを勝った。で、意気揚々とフランスに行ったら、ニエル賞、凱旋門賞と挑戦したけどダメで古馬になって京都記念を圧勝して…。本当そういう馬なんですよね。でもドバイで走れなくて、天皇賞、ジャパンＣとダメで、有馬記念。と思うと今回も今年３回目。ドバイ→宝塚と期待を裏切ってしまっての３回目。 ――天皇賞の舞台について 武豊 状態もいいし、いろんな条件で走る馬だけど、東京の２０００メートルは合っていそう。思えば、去年の１週前は調教から力んで走っているところがあったけど（今年の１週前追い切りの）１７日なんかは（今回も休み明けだけど）全然なかった。 ――逆襲ポイントがたまっているのでは？ 武豊 そうね、たまってるね（笑い）。使わないと。 ――ラストシーズンを迎える 武豊 今年いっぱいでというのはオーナーも決めたみたい。ラストシーズンなので、一戦一戦全力投球で。思い入れの強い馬だし、自信もある。今年の２戦で僕自身も思うようなレースができなかった。今度こそですね。
編集後記
苦楽をともにしてきたドウデュースと武豊騎手。昨年末の有馬記念は、ドラマを見ているかのように感動的でした。人馬ともに悔しさが募った中で迎えた大一番。それまでの鬱憤をすべて晴らす起死回生の快勝を見せてくれました。 今秋がラストシーズン。ちょうど１年前の天皇賞・秋は、直前の東京５Ｒ終了後、鞍を外した際に足を蹴られ、武豊騎手が負傷。名コンビを見ることはかないませんでした。そこから１年。「今年は気をつけて脱鞍します」とおどけた武豊騎手ですが、近２走で期待に応えられていないことを含めて、ここへかける思いはひとしお。 「ドウデュースはこんなもんじゃない」。相棒の力を一番信じているのは、武豊騎手自身に違いありません。予定している秋３戦。このコンビがどんなフィナーレを見せてくれるのか、楽しみでなりません。
三嶋 まりえ
