2歳児の母・33歳がコンテストで2位 「応援してくれる家族のためにも自慢の妻、そして母でありたい」
2歳になる子どもを育てながら、ビキニフィットネスとフィットモデル二刀流で競技に挑戦する青木知恵(あおき・ちえ/33)さん。JBBF広島連盟主催の中四国ビキニフィットネス大会158cm以下級で2位を獲得したのは、自身の努力の結果でもあるが、それ以上に「家族の支えに感謝している」と話す。 【写真】青木知恵さんの美しいボディライン(バックポーズあり)
「応援してくれる家族のためにも自慢の妻、そして母でありたい」と話す青木さんは、今年初めて大会出場に挑戦しているビギナー。来年、職場復帰を予定している彼女にとって2024年を「目一杯やり切る1年」と決めているそうだ。 青木さんの気持ちを後押しするように、家族の支えも厚い。子守りをしてくれる母親や姉夫婦。そしてご主人も仕事に専念しつつ、青木さんがトレーニングや大会に集中できるように協力してくれているのだとか。 「夫婦共有のカレンダーアプリに、夫が事前に出張日や帰宅が遅くなる日を書き込んでくれているので、その日を避けてトレーニングの予定を組んでいます。夫が休みの日や早く帰ってくる日は子どもの寝かしつけを終えた後、夫に家事を任せてジムに行くことも」 ご主人が仕事で家を空けている日は、自宅でトレーニングをすることも少なくない。抱っこしてのスクワットや、ランジウォークでの追いかけっこなど、成長する子どもの限られた時間を大切にしながらトレーニングをしているという。 元気盛りの子どもがいると育児中心の生活になるが、時間効率も考えながら家事もこなす青木さん。競技に挑戦するにあたって必要になってくる“減量”に関しては、「毎回考えるのが疲れちゃって(笑)」と、メニューを固定化したそうだ。 その日の夕方までに翌日の食事を作っておき、レンジでチンしたら食べられるように1食分に小分けしておく。こうすることで「減量がうまくいかなかったとき、何が原因だったのか分かりやすくなる」と青木さん。現在は低温調理器でサラダチキンを作り、スタメンは雑穀米と卵、ブロッコリー、日によって他の野菜を組み合わせている。 食後にすぐ歯磨きをしてしまうなど、物理的に食べないような工夫も凝らし、減量期すらも楽しむように心がけているのだそう。筋トレを始めて1年半。ボディラインが変わったことで自信がついたほかにも、気づいたことがあるという。 「体力がついて疲れにくくなり、気持ちに余裕が出るようになったんです。すると自分にも周りにも優しくなれて。体力と優しさはリンクしていることを実感しました。来年、大会に出られるか分からないけれど、ずっとトレーニングは続けていきます。これは未来への健康投資ですから」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。 ※訂正:タイトルが当初、33歳・2歳の母となっておりましたが、2歳児の母・33歳に修正しました(編集部)
文・撮影:小笠拡子