関東学生連合チームのスローガン「俺たちのはじめての箱根駅伝」……東大大学院生29歳キャプテンがいま考えていること
ひとつめが、10月の予選会の成績です。箱根駅伝本選は10区間217.1kmなので平均すると一人21kmを走る計算です。予選会はハーフマラソンコースの21.0975キロを走るので、長い距離をきちんと走れる選手なのかをここで見られます。 ふたつめが、11月に行われた10000mの記録挑戦会のタイムです。このトラックレースで、スピードが試されます。 三つめの基準が、先日の合宿で行われた16kmの単独走です。箱根駅伝では、ほとんどの時間を単独で走ることになります。単独走では、ひとりでリズムを作り、ペースを整えないといけない。人と一緒に走ると、ついていくということをモチベーションの一つにできたり、考えを飛ばせるんです。単独走と集団走では求められるスキルが異なるので、単独走ができるか、というのは重要なポイントですね。 そして10月の予選会から12月の合宿にかけて、3つの選考で力を発揮する必要があるため、高い水準で調子をキープする力が求められます。そういう意味でも今回の選考方法は厳しくもあり、例年よりも強いメンバーが揃いやすいと思います。 ――チームの目標もぜひお聞きしたいです。 古川 8位入賞を目標にしています。例年10位くらいが目標で、今年も当初はそうしていたんですが、監督から選手間でよく話し合ってほしいと言われ、みんなで考えました。 僕たちは予選会のタイムでいうと、1位なんです。これにシード校10校を入れて11番手相当と捉えると、8位以上というのは無理な目標ではない。 箱根駅伝では、本選で10位以内に入ることで翌年も予選会なしで出場が決まる――シード権を得ることができますが、僕たち学生連合チームは、あくまで「オープン参加」なので、正式な記録としては認められません。なので、10位以内に入っても「参考記録」になり、後輩たちに翌年へのシード権を残すことはできないんです。