元県民局長の告発は「保護の対象にならない」 片山前副知事が百条委員会で証言/兵庫県
午後の百条委員会では片山安孝前副知事の証人尋問が行われ元県民局長による文書の告発について「不正の目的が疑われたため保護の対象にならない」との見解を示しました。
午後から再開された百条委員会では、斎藤知事の最側近として対応にあたり7月に辞職した片山安孝前副知事の3回目の尋問が行われました。 兵庫県は知事の疑惑告発文書を作成した元県民局長を公益通報の結果が出る前に停職3カ月の懲戒処分としましたが片山前副知事は「元県民局長には県政に対して不正な目的が疑われる背景があった」と主張。 片山前副知事は元局長の公用パソコン内のデータを「不正な目的」の根拠としてあげました。 【兵庫県 片山安孝 前副知事】 (Q:元県民局長はクーデターを画策していた?) 「斎藤知事の周りの主要ポストに反斎藤的な職員を配置して知事の改革を進めさせないというのはある意味クーデターと解釈してよいと思っております」 また午前中に参考人として出席した結城弁護士は、「公益通報者保護の観点から不正の目的かどうかの判断は慎重にすべき」とした見解を示しましたが、そのことを問われた片山前副知事は、不正な目的のため、公益通報には当たらないという認識を示しました。 【兵庫県 片山安孝 前副知事】 「(元県民局長が作成した文書を)調査することを最終決定したのは私です 不正な目的だとまず第一にはねられるということは十分認識しておりましたので、不正な目的があるということでこれは問題外であるという認識をしておりました」 「公益通報の入り口は、不正な目的であれば公益通報の対象としないという認識になっているので公益通報ではない 公用パソコン内の状況を確認し動機・目的を確認した上で動機・目的の面から全体としてどうかという判断をしました」