「語彙力がない」ことで知らないうちに人を怒らせ、信頼を失うことも…【明日の自信につながる「大人の語彙学」#3】
「語彙力がある」ことのメリット
逆に、語彙力があるとどんなメリットが生じるのでしょうか? 【1】情報収集力が上がる 塾で教えていると、語彙力が情報を得る力に如実に影響していることを実感します。 塾では学力レベル別にクラス分けをしていることが多いのですが、上のクラスになるほど、生徒は黒板を見ません。耳で聞いてわかるので、黒板ではなく手元の教材のほうを見ながら、講師の言ったことをどんどん書いていくのです。 一方で、基礎的なクラスになると、耳で聞いただけではメモができないので、講師の板書が必要になります。単純に漢字そのものが書けないこともあれば、言葉を知らないために、耳で聞くだけでは意味がわからなかったりするのです。 語彙力を身に付けておけば、話を聞くだけでたくさんの情報を得られるようになるので、情報収集の速度や密度が上がります。情報を得る手段も多様化でき、情報収集の効率が高まるのです。 そのほかのメリットとして、 【2】思考や言葉の解像度が上がる 【3】チャンスをもらえて出会える人が変わる ことが挙げられます。これらは『明日の自信になる教養4 池上 彰 責任編集 思いが伝わる語彙学』(KADOKAWA)のなかで詳しく説明しています。
信頼されて人間関係が円滑に!「思いが伝わる語彙学」
『明日の自信になる教養4 池上 彰 責任編集 思いが伝わる語彙学』(KADOKAWA)は、池上 彰氏が初めて責任編集をする、明日の自信になる教養シリーズの4冊目。『kufura』でも「オトナ女子の言葉選び」などの語彙シリーズを連載中の人気国語講師・吉田裕子さんが、「語彙力があると何がいいの? 語彙は必要なものか」「何を、どのように学ぶべきなのか 語彙について知る」など、語彙の学び方を丁寧に解説しています。 SNSで情報収集し、AIを使いこなすにも自身の語彙力が重要になってきています。語彙力を高める学びをはじめてみませんか?
『明日の自信になる教養4 池上 彰 責任編集 思いが伝わる語彙学』(著者:吉田裕子 責任編集: 池上 彰 税込1,870円・KADOKAWA) 語彙力が足りない、きちんとした言葉づかいをしたい……。そんなあなたにやさしくレクチャーしてくれるのは、著者の吉田裕子氏。言葉や古典を教える、人気の国語講師です。 本書では、語彙について知り、語彙力がなぜ必要なのかを、言葉をめぐる状況を踏まえて詳しく解説しています。 語彙を学ぶと、話し方が変わります。それはあなたが信頼を得て、人間関係をも円滑にしてくれることを意味します。そしてネット時代だからこそ、SNSでの書く力、AIよりも自分自身が語彙力を持っていることが必要です。言葉を使い続け、磨き続けることを提言し、世界が広がることを後押ししてくれる一冊です。
吉田裕子