「コストコボール」の実力どうなの!? ツアーボールと徹底比較 ~スピン編~
日下部プロは「トラックマンの数字上では大きな差のように見受けられますが、アマチュアゴルファーの皆さんがプレーで気になるほどの支障が出る違いとはいえません。そもそも微小なスピン量を気にしてプレーするのはプロか上級者、なかでも競技に常に出場しているトップレベル。エンジョイで回るゴルファーには、この程度の短い距離では距離感につながる要素はスピンよりも高さですから」と持論を展開する。 「ドライバーの場合は低スピンで高く上がれば、その分結果につながりましたが、アプローチでは高さが出すぎてしまうとスピン量に関係なく、思った距離より遠くへ飛びすぎてしまいます。『プロV1x』が28.7度に対し、コストコボールも29.8度とかなり高さは抑えられていることが分かりました。以前までの安価ボールでは30度以上、総距離も20yd以上は出てしまうイメージでしたが、今回の結果、目標より+2.1yd(総距離17.1yd)はかなり優秀といえます」
今回の検証で分かったことは、コストコボールと「プロV1x」の弾道イメージもスピン性能もほぼ類似していたこと。この結果に「ドライバー以上に衝撃を受けました」という日下部プロは、「現在、私は今回使用したコースボールと同じ銘柄を使用していますが、ここまで一致する結果は予想外でした。ドライバーでの結果は多少予想できましたが、スピン性能は大差が開くと思っていましたから…(笑)」 「『なんだか安くて性能は悪いんでしょ』『俺はプロと同じでいいや』と思っている人も一度試してみる価値はありそうです。あくまでも私見ですが、1ダース4500~5000円ほどの差のある安価ボールとは思えませんよ」
予想以上のパフォーマンスを発揮するのは「コストコボール」だけではない!? 次回はコスパのいい“イマドキ安価ボール”を検証。第3弾「ディスタンス系コスパボール検証」につづく。 取材協力:東名カントリークラブ