「だからスズキって好き」「ダイハツに売られた喧嘩はちゃんと買う」スズキ アルトワークス誕生物語【国産車の履歴書】
“羊の皮を被った狼”の出現に今後も期待
アルトワークスは、1988年の3代目、1994年の4代目、1998年の5代目と歴代アルトのスポーツグレードとして設定された後、少し間をあけて2015年に8代目アルトで復活したのですが、2021年に登場した9代目アルトには、設定されませんでした。 今の軽自動車はスペーシアのような、大空間を持つ背の高いモデルが主流となり、ただでさえアルトのような正統派2BOX車は肩身が狭くなった感があります。さらに走りを楽しむスポーツモデルとなると、上級車でもほとんど絶滅危惧種です。 けれど、スズキの武闘派のDNAは、まだどこかに息づいていると信じたいものです。ベーシックな実用車と見えて、格上のスポーツカーをもカモれる身体能力を秘めた、現代の“羊の皮を被った狼”の出現に、これからも期待してしまいます。 【スズキ 5代目アルトワークス】8代目アルトにて久しぶりに設定された、5代目ワークス。先に設定されたターボRSをベースに「クルマを操る楽しさを追求し、さらに走りを磨き上げた軽ホットハッチ」を目指した。今後の”ワークス”登場にも期待だ。
────────── ●文:横田晃(月刊自家用車編集部) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
月刊自家用車編集部