セイコー、シチズン、G-SHOCK【世界に誇る日本の伝統工芸ウオッチ3選】有田焼、土佐和紙、寄木細工ほか
海外ブランドとは異なる進化を続けてきた日本の時計ブランド。ETAやセリタといったスイス製の汎用エボーシュが高額化するなか、セイコー、シチズン、オリエントなど、国産ブランドは伝統的な機械式時計の製造技術に加え、先進技術を取り入れて、手の届く価格で確かな品質とスペックを備える時計を製造。その存在感を強めてきた。 【画像】有田焼、藍染和紙、寄木細工、伝統工芸ウオッチを拡大してさらに見る 手頃な価格で実用に耐える機能性と信頼性を備えたムーヴメントの魅力に加え、ケースや文字盤など、外装パーツの製造に関しても国産ブランドのアドバンテージは高い。先進の製造機器や加工技術、ザラツ研磨に象徴される手作業の技術、それぞれの良さを取り入れたウオッチメイキングに加え、伝統工芸からインスパイアされた意匠によって、品質とデザインの両面で日本ならではの個性、魅力を確立しているのだ。 今回は、そんな国産ブランドの時計に注目し、日本の伝統工芸を採用したモデルを厳選してみた。コストパフォーマンスの高さに加え、少しほかと違った日本らしいデザイン、個性を備えた時計を探している方は、ぜひチェックしていただきたい。
【伝統工芸文字盤の国産機械式時計_其の1】
The CITIZEN(ザ・シチズン) 高精度年差±5 秒 エコ・ドライブ 「CITIZEN」ブランド時計 100 周年限定モデル ザ・シチズンのブランドの時計が誕生してから 100周年を記念した藍染和紙文字盤の限定モデル。藍で手染めした和紙文字盤を採用しており、筒に和紙を巻き付けた後、細かなシワを寄せながら一定方向に向かって手繰り、絞りと染色の工程を重ねる“筒巻き絞り染め”を採用することで、繊細な絞り模様の和紙を実現。手作業で染め上げた絞り模様や色合いは同じものができないため、唯一の個性をもつ時計を生み出している。伝統工芸を取り入れたデザインの魅力に加え、ケースとベルトには、ステンレスより約40%軽いうえ、約5倍の硬度をもつスーパーチタニウムを採用。年差±5秒という高精度を誇るエコ・ドライブムーヴメントには、2100年2月28日までカレンダー修正が不要な“パーぺチュアルカレンダー”も搭載しており、実用性の高さも大きな魅力となっている。