「あなたは私?」と虜にする文章を書く究極のコツ 全員に向けて浅く刺すなら「広いあるある」が有効
「SNSやブログで読まれる文章を書きたい」 そう思っていてもなかなか書けないという人は少なくありません。 人に読んでもらうための文章を書くために欠かせない要素が「あるある」と「固有名詞」。エンタメ系トップブロガー「かんそう」さんが培ってきた文章にまつわる「考え方」「書き方」をまとめた著書、『書けないんじゃない、考えてないだけ。』から一部抜粋、再構成してお届けします。 ■「広いあるある」で全員に向けて浅く刺す
100人全員が「うんうんわかる」と白目を剥く「広いあるある」と、「こんなのわかるの俺しかいない」とヨダレを垂らす「狭い固有名詞」。これらを上手く使い分けることで殺傷能力の高い「刺す文章」になります。 実際の文章を用いて説明しましょう。 私が2023年に執筆した「死ぬほどサウナ入ってるのに一回も整ったことないしむしろ乱れてる」というサウナに対しての怒りを綴った文章です。 まずは「広いあるある」の文章。
昔から少しでも時間あれば近所の銭湯行って風呂とサウナ入るんですけど、最近は店ぐるみで「整う」押し付けてきて最悪。デカデカと貼ってあるポスター見たら、 究極の健康法! サ活! 始めちゃいましょう!! さあ! みんなで整いましょう!! レッツ! ととのい!! 整うための5か条! 1.サウナは5~6分がベスト! 入った後はしっかりタオルで身体を拭いてね! 2.水風呂に浸かる時間は数秒でOK! ただし! 肩までしっかりと浸かるのがポイント! ムリは禁物だよ!
3.外気浴はすうるっっせェエエエエボケエエエエエ!! !! ! なにが「サ活」だ? なにが「レッツ! ととのい!」だ? なにが「5か条」だ? 勝手にキモい条例作んな好きに入らせろバカ!! ! お前らのせいでこっちは精神乱れっぱなしなんだが? ? ? (kansou「死ぬほどサウナ入ってるのに一回も整ったことないしむしろ乱れてる」より) 最近はどこのサウナに行っても「整う」を強要され、ストレスが溜まる。