球場の外でも大記録、大谷翔平の「50HRボール」が約6.7億円で落札
プレーをしていない時でも、大谷翔平は記録を更新し続けている。 彼が50本目のホームランを打ったボールは、オークションで手数料を含む439万2000ドル(約6億6800万円)という記録的な価格で落札された。どんなスポーツのボールも、このような値段がついたことは過去に一度もない。 ナショナルリーグの覇者、ロサンゼルス・ドジャースの指名打者である大谷は、MLB史上初の「50-50(50本塁打・50盗塁)」を達成したシーズンを終えたばかりである。 先日、彼はマイアミのローン・デポ・パークで、3本のホームランを含む6打数6安打の大活躍を見せた。そのうちの1本が50号ホームランであり、これまでショーン・グリーンが持っていたドジャースの球団最多本塁打記録を塗り替えた。そして、その歴史的なボールを手に入れようとするファンは熱狂した。 3人のファンがいまだに所有権を主張しているが、米大手オークションハウスのGoldin Auctions(ゴールディン・オークションズ)は米国時間10月7日、この3人と合意に達し、オンライン・オークションの続行を許可した。 ゴールディンによると、各関係者は 「50-50ボールの所有権をすべて落札者に譲渡することに合意し、落札者は50-50ボールの明確な所有権を得ることを完全に保証された 」という。 ゴールディンは落札者の身元を明らかにしなかったが、ボールの所有権に関する訴訟が解決するまで、落札金は特別口座に保管されるとしている。 ゴールディンのウェブサイトには、ホログラム番号「431048」とバリデーションコード「WSG」によって認証された、擦れたボールの写真が掲載されている。 これまでの最高額は、カナダ人漫画家のトッド・マクファーレンが1998年にマーク・マグワイアの70本目のホームランボールにつけた300万ドル(約4億5600万円)だった。このマグワイアの記録は、バリー・ボンズが1シーズンに73本のホームランを打つわずか3年前のものである。 10年総額7億ドル(約1063億円)の契約でドジャーズに入団した大谷は、今週末、自身初のワールドシリーズに出場する。 彼はロサンゼルス・エンゼルスで6シーズンを過ごした後、昨年12月にドジャースと契約した。 ゴールディン・オークションズ創業者のケン・ゴールディンは、「大谷選手が打ったこの野球ボールが歴史を塗り替えました。そして今、過去最高の落札価格によって、彼は再び新しい歴史を作ったのです」と話す。 「世界中から入札があり、このボールの重要性と大谷選手がスポーツ界に与えた影響の証となりました」 米国時間25日(金曜日)の夜にはドジャースタジアムにてベスト・オブ・セブン(4戦先取)方式のワールドシリーズが開幕する。30歳の大谷は、11月に発表を控えたナショナルリーグ最優秀選手(MVP)の有力候補だ。 受賞となれば、彼にとって2年連続、通算3度目となるだけでなく、唯一の両リーグMVP受賞選手であるフランク・ロビンソンと肩を並べることとなる。 大谷は球界唯一の二刀流選手だが、2024年には右肘の手術が必要となり、登板できなくなった。右投左打の大谷は、来シーズンから投手を再開するとされる。 大谷とドジャースは、25日のワールドシリーズ第1戦でニューヨーク・ヤンキースと対戦する予定だ。
Dan Schlossberg