「キンプリファンの感情を逆撫でした」 “炎上知らず”のアサヒビールアカウントが「キンプリいじり」に便乗した失策・・・“ネットミームに便乗”の落とし穴とは
先に述べたシャープの公式Xアカウントも、「名探偵コナン」の事例に限らず、トレンド化しているネタをうまく取り入れた情報発信をして大きな効果を上げている。 もっともシャープの場合、つい最近(10月2日)、公式Xアカウントの「中の人」である山本隆博氏が退職することが公表された。山本氏は「外の人」として継続的にアカウント運用に携わるとされている。 SNSの運用や、SNSで話題化するような広告・宣伝の企画は、「職人芸的」のようなところがあり、誰でもできるものでもなければ、一朝一夕でできるものでもない。企業もSNS運用が当たり前の時代になってきているものの、人材の確保、人材育成にはまだまだ多くの課題が残されている。
西山 守 : マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授