「中学受験で成功した子の親」が貫いた朝型生活 子どものやる気と集中力をどう高めた?
小学生に必要な睡眠時間とは?
Mさんもその一人。塾の授業後に自習室に残って勉強してもなかなか成績が上がらず悩んでいましたが、睡眠の大切さを知り、朝型生活に切り替えました。 塾から帰ってきたらできるだけ早く寝て、そのぶん早く起き、朝時間を活用して勉強することにしたのです。その結果、短時間で集中して課題をこなせるようになったといいます。見事、志望校にも合格しました。 なぜ、朝に勉強するほうがいいのでしょうか。 それは、日中に入った情報が夜寝ている間に整理整頓され、朝の脳には新しい情報が入る準備が整っているからです。朝は、勉強や仕事に最も向いている時間帯だといえます。 また朝日を浴びることで、セロトニンという脳内ホルモンが分泌されます。セロトニンは別名「ハッピーホルモン」ともいわれるくらい、情緒の安定につながります。メンタルが安定しているほうが、つらい勉強にも前向きに取り組めるでしょう。 小学生に必要な睡眠時間は、本当は10時間ですが、先述の小児科医・成田先生いわく、9時間でギリギリOKだそうです。親はまず、子どもの睡眠時間を確保してから、その他の予定を立てるようにしましょう。
食事の摂り方を工夫して、朝型生活のリズムをつくる
食事のとり方も、睡眠に影響を与えます。 寝る前にご飯を食べると腸に負担がかかって熟睡できないので、塾に行く前にお菓子ではなくおかず系やおにぎりなどの軽食を食べてから出かけ、帰宅後お腹が空いていたら、消化のよいスープやうどんなど軽めの食事で済ませたほうがいいでしょう。 お風呂も寝る直前に入ると寝つきが悪くなります。いっそのこと朝風呂に変えるのも手です。睡眠の質を上げる工夫は、人によって合うものが違うので、子どもが一番よく眠れる方法を探してみましょう。 受験でよい結果を出すために、ぜひ朝型生活に変えて、毎日を一定のリズムで過ごすように心がけてください。それが、「壊さない」ということです。 最後に、朝型生活を貫いて合格を勝ち取った事例をご紹介します。