今年の漢字「金」 パリ五輪、裏金問題、物価高 京都・清水寺で発表
日本漢字能力検定協会が募集していた「今年の漢字」は「金」に決まった。京都市の清水寺で森清範(せいはん)貫主が巨大和紙に揮毫(きごう)した。1995年に始まった催しは今年で30回目を迎えたが、「金」が選ばれたのは5回目。 【写真】今年の漢字「金」を書いた清水寺の森清範貫主=2024年12月12日午後2時6分、京都市東山区、新井義顕撮影 「金」は、応募総数22万1971票のうち1万2148票を集めた。選ばれた理由としては、パリ五輪・パラリンピックで日本人選手が多数の金メダルを獲得したことや、政治の裏金問題、物価高騰による家計圧迫――などがあがった。森貫主は「五輪の金、政治の金。それぞれの国民の思いが集中した」と話した。 2位は元日の能登半島地震など大規模な災害や事故が続いたことから「災」(9772票)、3位は大リーグで活躍した大谷翔平の「翔」(7487票)だった。(日比野容子)
朝日新聞社