「口だけの人間になってた」「こんな親父でごめん」ーーTKO、どん底からの再出発
お笑いコンビ・TKOが苦境に立たされている。後輩芸人へのパワハラ騒動で事務所を追われた木下隆行に続いて、相方の木本武宏も巨額の投資トラブルが原因で事務所を退所することになった。 1月に行われた木本の謝罪会見の席でも、途中から木下が加わってコンビの活動再開を発表したことが物議を醸した。このどん底からTKOはどこへ向かうのか? ネット上に飛び交う彼らへの辛辣な意見に、真正面から向き合いながら、再出発の道を探る。(取材・文/ラリー遠田/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル RED Chair編集部) 彼らの前に最初に映し出されたのは【凄く不快な会見だった。相方が途中で出てきて、意味わからん】というコメントだった。
会見はあれが精いっぱいだった
木本:これに関しては本当に最後まで悩んだもんね。 木下:うん、俺らが足りない脳の中で必死で考えて出した結果やもんな。まあ、たしかに要らんかったって言われたら、要らんかったなとは思います。 木本:会見をやるということになったときに、そのための専門の人とかを入れたほうがいいんじゃないかって言われたんだけど、そういう予算もないし、なかなか厳しいなっていうことで、とにかくシンプルにやるしかないと。もっとちゃんとした意見があったら違う形があったんやろけど、あれが精いっぱいやったもんね。 木下:やっぱり木本の記者会見やのに木下が出てきたことで、再スタートする感じがぶれる、みたいなことやんな。そういう意見があるっていうことは、まあ失敗なんやろな。ほんま言い訳ばっかになるんやけど、木本がやったのは謝罪会見っていうより説明会見やった気がすんねん。説明会見の中の再スタートって考えたら、それでもよかったような気がすんねんけど、謝罪会見の後の再スタート発表だと見られたんだとしたら、いやいや、まずそっちをちゃんと済ませろよ、って思った人がいるのかなと。 木本:だから、その言葉はもうちゃんと受け止めてるし、不快な気持ちにさせてしまったなら本当にすいません、っていうところですね。 木下:これが一発目に来たっていうことは、ここからちょっとしんどいな。でも、真摯に受け止めます。