【全日本ジュニアバドミントン】西尾寿輝が難敵を連破して頂点へ!<男子シングルス>
9月21日に開幕した第43回全日本ジュニア選手権(岩手・トヨタ紡織東北サンシャインアリーナほか)は、23日に大会最終日を迎えて、各種目の準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、ジュニアの部の男子シングルスをダイジェストでお伝えする。 【男子シングルス】 22日に行なわれた男子シングルスでは、準々決勝でインターハイ王者の髙野日向(埼玉栄高)が敗れる波乱。ベスト4には、髙野を撃破した西尾寿輝(東大阪大柏原高)のほか、3月の全国選抜で準優勝を果たした川野寿真(ふたば未来学園高)、そしてインターハイ2位の草ノ瀬悠生(瓊浦高)と、選抜8強の長束翔太(比叡山高)が勝ち上がった。大会最終日の準決勝では、西尾が川野を2-1で下して決勝進出を決めると、反対のヤマでは草ノ瀬が長束に競り勝ち、優勝に王手をかけた。 迎えた決勝。西尾は第1ゲームを「相手のやりたいことをされ続けた」と後手に回った結果、19本で落としてしまう。しかし、西尾はここから気持ちを立て直すと、「ミスだけはせずに、自分からタッチを早くしていった」とラリーの主導権を握った。第2ゲームを10本で制した西尾は、ファイナルゲームも草ノ瀬を9本に抑える完勝で、見事に栄冠を勝ち取った。 優勝者コメント 優勝 西尾寿輝(東大阪大柏原高2年/大阪) 「今大会は、優勝できるとは思っていなかった。でも、負けないように一戦一戦、頑張ってやり続けた結果が優勝だったのでうれしいです。最初に今回の組み合わせを見たときは、絶対に厳しいし、勝ち上がるのも難しいと思ったくらいですが、そこから勝ち上がれたのは成長だと思います」 準優勝 草ノ瀬悠生(瓊浦高2年/長崎) 3位 川野寿真(ふたば未来学園高2年/福島) 3位 長束翔太(比叡山高2年/滋賀) ▼準決勝 西尾寿輝(東大阪大柏原高)②〔21-17、16-21、21-18〕1●川野寿真(ふたば未来学園高) 草ノ瀬悠生(瓊浦高)②〔21-14、21-19〕0●長束翔太(比叡山高) ▼決勝 西尾寿輝②〔19-21、21-10、21-9〕1●草ノ瀬悠生
取材・文/吉井信行 写真/井出秀人