【陸上】100m小寺慎之助は再びの中学新にチャレンジ! 各種目で好記録の予感/福井全中男子展望
第51回全日本中学校選手権が8月17日~20日の4日間、福井県営陸上競技場(9.98スタジアム)で開催される。例年、レベルアップが著しい中学陸上界。今季もすでに中学新記録が誕生しており、福井でもビッグレコード誕生への期待も膨らんでいる。 福井全中女子展望/三好美羽が悲願の全中Vヘ 岡林結衣は走幅跳で“全中3連覇”目指す
注目の100m小寺慎之助 110mハードルもハイレベル
昨年、10秒54の中学記録が誕生したばかりの男子100mだが、すでにそれを上回る記録が生まれた。8月8日の関東中学において小寺慎之助(習志野四3千葉)が10秒46(+0.1)で優勝。小寺は7月にも10秒54の日本中学タイ記録を出して注目されていたが、全中を前に大仕事をやってのけた。今年2月の日本室内大阪60mには出場しているものの、全中への出場は初めて。中学ナンバーワンを目指して邁進する。 もちろん小寺だけでなく、今年も頂点を目指す有力スプリンターが顔を揃える。 大津康太(川崎有馬3神奈川)は6月に中学歴代10位の10秒65。県通信の決勝で右ハムストリングを痙攣した影響もあり、同大会は2位となったが、その後は全中を目指して調子を整えているという。また、近畿大会では井原琉翔(箕面五3大阪)が4.8mの強い追い風の中、10秒39と高校生顔負けのタイムをマーク。公認でも10秒67のベストを持ち、小寺を追いかける。また、東海大会を制した三高璃久(豊橋東陵3愛知)や東北大会チャンピオンの畠山一気(階上3宮城)はともに10秒7台のベストを持ち、上位を目指す。 全中ではトラック種目予選はすべてタイムレースとなっており、タイム上位8人が決勝、9位から16位までがトライアルレースに進出。予選が21組となった100mは、最初から気の抜けない戦いとなりそうだ。 200mは21秒8のベストを持つメリット・カイル・ケイラン(菅田3神奈川)、大段璃空(西神3兵庫)、増田陽太(緑3東京)が記録面で三つ巴の争い。400mは近畿大会優勝者で49秒57と今季中学最高タイムを持つ知識航作(山陽3兵庫)に注目。 800mでは布施川大梧(あずま3群馬)が好調。関東大会で1分53秒77と中学歴代8位の好記録で優勝を飾った。昨年の全中で2年生ながら3位に入った小谷政志(本太3埼玉)や、関東2位の木南佑哉(中原3千葉)もメダル候補となる。 天候次第ではあるものの、1500mは3分台バトルに期待。緒方志道(川崎橘3神奈川)と舛谷夢生(さくら走練3岡山)がレースの主導権を握りそうだ。3000mは稲垣翔馴(KERT3神奈川)が今季唯一の8分30秒切りを達成。地区大会で優勝した筒井陽(飯田高陵3長野)、伊藤瞭太(三春3福島)、柘植源太(細江3静岡)といった面々も優勝候補に名前が挙がる。 110mハードルでは赤井遙斗(横浜緑が丘3神奈川)が13秒76でリストトップに立つものの、関東大会では4位。変わって13秒80で後藤大樹(四街道北3千葉)が優勝を飾っている。石川湊真(武豊3愛知)とともに13秒台決着となりそうだ。4×100mリレーは大社(兵庫)と藤沢六会(神奈川)がともに42秒台で地区大会を制覇して波に乗っている。