琉球ゴールデンキングスの挑戦、優勝して世界に示す[EASLグループB展望]【バスケ】
琉球のEASL初戦はホームでのメラルコ・ボルツ戦
琉球のEASL初戦は10月16日、ホームでのメラルコ・ボルツ戦である。昨年のグループラウンドでも対戦し、結果は1勝1敗。ロードゲームは悔しい結末になった。4点リードして迎えた4Q残り14.6秒、メラルコのクリス・ニューサムが3Pシュートを沈めたが、その際に小野寺祥太のファウルをコールされ、4Pプレーとなって同点に。そのままオーバータイムに突入して競り負けたのだ。勝利の立役者となったニューサムは、その後フィリピンカップで優勝に貢献してファイナルMVPも獲得。今年もロスターに残っていて、エースとなる。また昨季まで3年間、琉球のジャージーを着ていたアレン・ダーラムや211cmの帰化選手アンジュ・クアメを補強した。そのダーラムについて、桶谷HCは「攻撃のバリエーションを持っている選手なので、チームとして守る必要があります」と対策を語ると、小野寺は「弱みも知っているので生かしたいです」とアピールしている。補強の一方で得点源となっていたザック・ロフトン、プリンス・イベが移籍したことはマイナスと言っていいだろう。 まずは10月16日、沖縄アリーナでは大声援を受けて優位に進められるはず。さらに2025年1月22日の敵地でも対戦予定だ。 続いて10月30日(敵地)に琉球が戦うのが、EASL所属として参加するマカオ・ブラックベアーズ。2017年創設と歴史は浅いチームだが、ポテンシャルは高そうだ。話題となっているのは、9月9日に契約したサミュエル・デグラ。228cm(231cmという説も)という高身長センターで、一瞬の速さこそないものの高さを生かしてダブルダブルを期待されている。またケビン・コネリーGMが「EASLでサプライズを見せるはず」と評価するのがジャンタル・サイラだ。アメリカ人フォワードの魅力は、高い身体能力とプルアップジャンパーである。加えてピック&ロールからのシュートを得意とするダミアン・チョンキ、カナダ系中国人のジェニング・レオンもスコアリング能力が高い。琉球のディフェンス対マカオのオフェンス、見応えある試合になりそうだ。