ママ友の家には「24時間換気」システムがあります。1ヶ月の電気代はやはり高いのでしょうか?
24時間換気システムで電気代が高くなる要因
実は、24時間換気システムそのものを理由に電気代が高くなるわけではありません。室内で快適に過ごすために他の機器を使うことによって、電気代が高くなってしまうことがあるのです。 ■快適な室温を保つための電気代 第3種換気方式の24時間換気システムを設置すると、外気を取り入れて換気するため電気代は安いものの、夏は暑く冬は寒いというデメリットがあります。 快適な室温を保つためには、冷暖房器具が必須です。エアコンを使用する場合は、暖房のほうが消費電力は多くなる特徴があります。 暖房を最大消費電力1490Wで使用した場合、電気代は「1.49kWh×24時間×30日×31円/kWh=3万3256円」です。冷房の最大消費電力900Wで使用した場合、電気代は「0.9kWh×24時間×30日×31円/kWh=2万88円」となります。 外気を取り入れる換気方式を選んで節電に繋げても、冷暖房を必要とする季節の電気代は高くなってしまう可能性があります。 ■換気するための電気代 一方、戸建てに24時間換気システムを導入するとき、電気代が安いからといって第2種換気方式のシステムを設置すると、結露が発生しやすくなります。室内の湿度を下げるために除湿機やエアコンの除湿運転を使用すると、電気代は上がります。 例えば、空気を循環させるサーキュレーターを使って除湿する場合の電気代を考えてみましょう。使用電力が590Wで24時間使用した場合「0.59kW×24時間×30日×31円/kWh=1万3168円」の電気代がかかります。 第1種換気方式と第2種換気方式で比較したとき、湿気対策を考えると、24時間換気システム単体では電気代が高くても、結果的に第1種換気方式のほうが電気代は安くなる可能性があります。
24時間換気システム自体の電気代はそれほど高くない
24時間換気システムは、設置することで電気代がはね上がるわけではありません。換気システムの種類によっては、デメリットをカバーするために電気代が発生することがあるのです。 節電しながら家計への負担を避けたいなら、24時間換気システムの特徴を理解し選ぶことが大切です。 出典 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか? 三菱地所ホーム株式会社 24時間換気システムは電気代が高い? デメリットを解消するヒント 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 日立ルームエアコンMRS-X22M取扱説明書 アイリスオーヤマ株式会社 1台3役!サーキュレーター衣類乾燥除湿機 商品スペック 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部