鈴木誠也、2安打1本塁打2打点の活躍。指名打者専任で好調をキープ
シカゴの和製スラッガーが躍動し続けている。カブスの鈴木誠也は現地9月19日(日本時間20日)、本拠地リグレーフィールドでのナショナルズ戦に「3番・指名打者」でスタメン出場すると、3回にキャリアハイを更新する今季21号の2ラン本塁打を放つなど、3打数2安打2打点の活躍で7-6の勝利に貢献し、自身の連続試合安打を10に伸ばした。
『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は試合前に「スズキはカブスでのDH専任へのチャレンジを心地良く感じている」と題した記事を投稿。
現地8月16日の試合以降、ほぼDH専任としてプレーしている鈴木について、クレイグ・カウンセル監督による「(DHの場合)多分45分ほど、“次の打席の初球は何が来るか?”について考えて過ごすんだ。それで、少し気力がくじかれてしまうこともある。馬鹿げて聞こえるかもしれないが、それで怯んでしまうこともあるんだ」。
「その点について、セイヤは良い仕事をしてきたと思う。彼はその点について、心地良く感じていると思うし、言ってみれば、(打席の間で)スイッチを切ることができるんだ」とのコメントを引用した。
そして、「スズキは主にシカゴの専任DHとしてプレーした直近30試合で、打率.314/出塁率.416/長打率.479、4本塁打、6二塁打、1三塁打、13打点、21四球をマーク」しており、「最近の好調により、OPSは.814から.844に急上昇した」点を指摘した。
その上で、オプトアウトの権利を持つ外野手コディ・ベリンジャーの来季の去就が決まっていないことから、「スズキがDHの役割をこなせることを承知しておくのは、カブスが2025年のロースターを構想する際に役立つだろう」と論じている。
一方、同じく『MLB.com』のアンソニー・カストロビンス記者は、現地19日付で「非オールスター選手で作るベストナイン」という趣向の記事を投稿し、外野手の1人に鈴木を選出している。この理由について、同記者は「まだ1度もオールスターには出場していないながら、30歳のスズキは日本からカブスに来て以来、頼りになる得点生産者であり続けている」としている。
なお、ナショナルズ戦を終えてOPSをチームトップとした鈴木は、このスタッツでナショナル・リーグ9位にランクインしている。
J SPORTS 編集部