【フィギュア】織田信成〝フライング〟で大会開幕前に号泣「ここで泣くつもりじゃなかった」
フィギュアスケートの全日本選手権(20日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)に出場する2010年バンクーバー五輪7位入賞の織田信成(大阪スケート倶楽部)が、早くも大号泣だ。 11年ぶりに日本一決定戦に戻ってきた織田は、19日に同会場で行われた公式練習に参加し、4回転―3回転の連続トーループを着氷するなど、順調な調整ぶりをアピール。「全日本に出るのは今回が最後。ヒザと腰がもうもたない」と苦笑いを浮かべながらも「やっぱり笑顔で終わりたい気持ちはある。ジャンプが決まっても決まらなくても、結果がどうであれ、最高の笑顔で終われる大会にしたい」と抱負を述べた。 今大会には家族も駆け付ける予定で、この日は自宅を出る前に長男から「今日初めて『試合、頑張って』と言われた」。13年に引退を決断した時は「2、3歳とかでアイスショーもほとんど来たことない。そのまま大きくなったので、スケートをしている姿も見せたことはないと思う」。だからこそ、さりげないひと言に涙腺が崩壊した。 「ちょっと待って、なんで泣いているんだ」と自らツッコミを入れつつ「ここで泣くつもりじゃなかった」と吐露。さらに演技後に点数を待つ「キス・アンド・クライ」が「クライ・アンド・クライになるかもしれない」と笑い飛ばすなど、早くも涙のおかわりを示唆した。 地元・大阪での一戦は「泣けるぐらいの演技をしたい」。完全燃焼で喜びの涙を流すことはできるか。
東スポWEB